内閣府が発表した『高齢者の健康に関する意識調査』によると、生きがいを感じている高齢者は60代で8割、70代で7割、80歳以上でも7割弱という高い結果が報告されています。
高齢者にとって生きがいは、自身の健康状態とも深く関わっており、人生100年時代を健康で長生きしていく上で必要不可欠なもの。
今回は、高齢者がどういったときに生きがいを感じているのか、『高齢者の生きがい』についてご紹介します。
高齢者が生きがいを感じるのは、仕事に打ち込んでいる時や家族との団らんの時
『高齢者の健康に関する意識調査』によると高齢者が生きがいを感じている時は主に以下の通り。
・孫など家族との団らんの時・・・44.1%
・趣味やスポーツに熱中している時・・・33.5%
・仕事に打ち込んでいる時・・・31.8%
・旅行に行っている時・・・30.7%
・テレビを見たりラジオを聞いている時・・・29.4%
・友人や知人との食事や雑談をしている時・・・28.5%
・夫婦団らんの時・・・26.0%
・おいしい物を食べている時・・・17.4%
・他人から感謝された時・・・12.1%
・勉強や教養などに身を入れている時・・・8.8%
・若い世代と交流している時・・・7.7%
・収入があった時・・・6.5%
生きがいを感じる点は男女別で異なっていて、男性で一番多かったのは「仕事に打ち込んでいる時」41.5%、女性では「孫など家族との団らんの時」49.0%という結果に。
【男女別で異なる】誰と過ごす時間に生きがいを感じるのか
この『高齢者の生きがい』に関するアンケート結果は、誰と過ごす時間なのかで分類をすると下記のようになります。
①【家族との時間】・・・【例】孫など家族とのだんらんの時、夫婦団らんの時
②【友人との時間】・・・【例】趣味やスポーツに熱中している時、友人や知人との食事や雑談をしている時、若い世代と交流している時
③【ひとりでの時間】・・・【例】勉強や教養などに身を入れている時、仕事に打ち込んでいる時、テレビを見たりラジオを聞いたりしている時
男性の場合、「仕事に打ち込んでいる時」や「趣味やスポーツに熱中している時」など【ひとりでの時間】に生きがいを感じる傾向があり、女性では「孫など家族との団らんの時」「友人や知人との食事や雑談をしている時」など【家族や友人との時間】に生きがいを感じていることがわかります。
「おとなの住む旅」がおすすめする高齢者の生きがい
ここで、当サイト「おとなの住む旅」がおすすめする『高齢者の生きがい』をご紹介します。
家族との時間に生きがいを感じる方向け
コロナ禍において一番難しい「孫など家族との団らんの時」。コロナワクチンが普及し、感染者数が落ち着くまでは、オンライン帰省などのビデオ通話を駆使して家族との団らんの時間を設けてみる必要があります。
→「オンライン帰省」とは?|高齢者に分かりやすく解説
4/22、政府の新型コロナウイルス対策本部で安倍首相は、8割の接触機会の低減を実現するためにゴールデンウィーク中の帰省はせず『オンライン帰省』をするようにと発言。 実際に無症状のまま帰省をした大学生が、家族間での集団感染(クラスター)を引き起こすケースが山形県で起きています。 と...
「夫婦団らんの時」に生きがいを感じる方には、夫婦2人で「デュアラー」として二地域居住をするライフスタイルがおすすめです。
→パンダ夫婦に学ぶ「デュアラー」としての生き方【二地域居住インタビュー】
東京・山梨で二地域居住をしているパンダ夫婦さん。 おとなの住む旅では、二地域居住をしようと思ったきっかけから、デュアラーの魅力についてインタビューさせていただきました。 暮らし方のヒントや将来に備えて行っている工夫まで、参考になる情報盛りだくさんです。 デュアラーが気になる・二...
友人との時間に生きがいを感じる方向け
友人とのおしゃべりや買い物も、コロナ禍では頻繁にできないもの。そんなときは、FacebookなどのSNS(エスエヌエス)を使って、お互いの近況を報告しあったり、コミュニケーションを取ってみることをおすすめします。
新しい出会いが生まれるSNSも続々と登場しています。趣味や価値観が近い友達が見つかるかもしれません。
→50歳以上の方なら誰でも登録できる新しい形のコミュニケーションアプリ『おしるこ』
編集部レポート・スマホアプリ編 時代は令和へと移り変わり、今ではシニアも当たり前にスマホを持つ時代。息子・娘さんからスマホを持たされたはいいものの、何のアプリも使ってないという方は少なくないはず。 中にはガラケーに戻りたいと思っているシニアの方もいるかもしれません。前回好評だった『【2019...
ひとりでの時間に生きがいを感じる方向け
ひとりの時間に生きがいを感じ、勉強や教養に身を入れたい方には、50歳以上のシニアの学び場「埼玉未来大学」がおすすめです。社会貢献をしたいと考える方や起業などを目指している方向けに様々なコースを用意しています。
→【アクティブシニア向け】セカンドステージをデザイン!「埼玉未来大学」が令和3年度の受講生募集を開始
公益財団法人いきいき埼玉が運営する「埼玉未来大学」では、50歳以上のシニアを対象に受講生の募集を開始。 今回は、「埼玉未来大学」が募集する詳細や受講できる講座などをご紹介します。 50歳以上のシニアの学び場「埼玉未来大学」 「埼玉未来大学」は、50歳以上の方々を対象に令和2年に創設...
また、仕事に打ち込んでいる時や収入があった時に生きがいを感じる方向けには、週1回1時間から働ける家事代行サービス『たすけあい』がおすすめ。
→【高齢者の働く場所を支援】高齢者が家事代行をする女性専用ソーシャルマッチングサービス『たすけあい』が登場
男性向けには、東京などの首都圏にいながら地方の仕事ができるワークスタイル「ビヨンド副業」がおすすめです。営業などこれまでの経験を活かせる仕事が見つかります。→【高齢者のテレワークに】デュアラー(二地域居住者)の新たな働き方『ビヨンド副業』とは
コロナ禍にてテレワークが推奨され、「マルチハビテーション」や「二地域居住」をする“デュアラー(二地域居住者)”が増えています。それに伴った働き方として注目されているのが『ビヨンド副業』。 今回は、『ビヨンド副業』について解説しながら、実際に募集されている職種など合わせてご紹介します。 『...
【出典:内閣府『高齢者の健康に関する意識調査』】
2021年2月24日(水)、政府はTwitterにて『高齢者に対する優先接種を4月12日から実施していきます』と発表。 高齢者に対する優先接種を、4月12日から実施していきます。高齢者に対する接種を円滑に行うために、まずは数量を限定して全国で実施していき、配送、システム、会場運営等の段取り...
一般社団法人高齢者入浴アドバイザー協会は日本記念日協会に申請し、2月4日が「高齢者安全入浴の日」となることが承認されました。入浴に関わる死亡事故が冬場になると増えることから、高齢者に安全に入浴することを意識してもらいたいという想いで今回の申請に至りました。近年さまざまな研究によると、入浴は日本人...