国が「二地域居住」の推進に本腰を入れて取り組みます。
国土交通省は19日、全国約600の地方自治体や関係事業者などと連携し、「全国二地域居住等促進協議会」を3月9日に設立すると発表しました。
二地域居住の普及に向けて「国民的運動を起こす」とまで記者発表で表明しています。(→「二地域居住」とは?)
協議会を設立する3月9日には、一般市民向けの設立記念シンポジウム(WEB配信)を開催するとのこと。詳細を見ていきましょう。
背景にはコロナ禍でのテレワーク普及
来月発足する「全国二地域居住等促進協議会」は、601の地方自治体と29の関係団体・事業者、学識経験者で構成され、国交省や内閣府など4府省がバックアップします。(→「マルチハビテーション」とは)
会長には長野県知事の阿部守一氏が就任する予定です。
主な活動としては、二地域居住の促進に関する施策や事例についての情報交換とその発信、具体的課題への対応策の検討、得られたノウハウなどの周知を行うとしています。
そんな二地域居住とは、都市で生活しながらも地方での豊かな暮らしを実現できる、いわば人生を2倍楽しめるライフスタイルです。(→「トライアルステイ(お試し居住)」とは?)
国がこのほど協議会を設立する背景には、コロナ禍でのテレワークの普及により、新しい生活様式に沿った地方での二地域居住が実現しやすくなり、そのニーズも高まっているという昨今の社会情勢があります。
「Beyondコロナ社会に向けて」と題しシンポジウム開催
設立記念シンポジウムは、3月9日(火)14:00~16:30にウェブ配信されます。
事前申込みは不要で、YouTubeにて無料で視聴可能。
「二地域居住のこれまでとこれから – Beyond コロナ社会に向けて -」と題した筑波大学システム情報系教授による講演と、国交省や総務省等からの施策の紹介、最後に3人の特別ゲストを招いたリレートークが行われる予定。赤羽国土交通大臣も出席します。
【設立記念シンポジウムの概要】
・開催日時:令和3年3月9日(火)14:00~16:30
・開催方式:WEB配信
■テーマ:ウィズ/ポストコロナ社会における二地域居住等
(敬称略)
一.開催挨拶(国土交通省 国土政策局長 中原 淳)(5 分)
二.基調講演(30 分)
講師:谷口 守 筑波大学システム情報系 教授
演題:二地域居住のこれまでとこれから-Beyondコロナ社会に向けて-
〈休憩5 分〉
三.施策紹介(40 分)
国土交通省、内閣官房・内閣府、総務省、農林水産省
四.リレートーク(60 分)
⑴ 堀口 正裕 (株)第一プログレス 常務取締役「TURNS」プロデューサー
⑵ 馬場 未織 建築ライター、NPO法人 南房総リパブリック代表理事
⑶ 柏瀬 誠 栃木県足利市 総合政策部企画政策課 主査
❑視聴を希望される方は、下記URLへアクセスしてください。
https://youtu.be/GA1PqwWcuso (当日視聴可能)
本記事の出典:国土交通省プレスリリース
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