
使われていない空き家を、もう一度人が集う場所へ。
高齢化や人口減少の影響で増え続ける空き家の活用は、今や多くの地域で大きな課題となっています。
そんな中、東京都豊島区で長年空き家だった築69年の建物が、シェアハウスとして生まれ変わりました。家を手放さず、地域にも貢献できる取り組みとして、注目を集めています。

高齢者の一人暮らしや住まいの不安を和らげる新たな選択肢として、政府が全国100カ所の高齢者向けシェアハウス整備を進める方針を発表しました。 介護や地域とのつながりも支えにしながら、安心して暮らせる「新しい住まいのかたち」に注目が集まっています。 この記事では、そんなシニア向け...
池袋の空き家が「Simple Share 180° 池袋北」として再生
東京都豊島区・池袋本町にて、約4年間使われていなかった築69年の古民家が、シェアハウスとして新たに生まれ変わりました。
今回の再生プロジェクトを手がけたのは、不動産のリノベーションや空き家活用を行う「株式会社ジェクトワン」と、全国でシェアハウスの企画運営を行う「株式会社シェア180」の2社です。
この物件は、もともとシェアハウスとして使われていましたが、前の運営者が撤退してからは活用方法が見つからず、空き家状態に。
庭の手入れや老朽化の問題に悩まされていた所有者の方が、空き家サポートサービス「アキサポ」に相談したことでプロジェクトが動き出しました。
ジェクトワンは、建物の外装や水まわりの調査・補修を行い、安全に使える状態へと改善。その後、シェア180が内装工事を自社費用で実施し、2025年7月に「Simple Share 180° 池袋北」としてオープンしました。
都心でも月4万円台〜!新しい住まいの選択肢として注目
このシェアハウスは、東武東上線「北池袋駅」から徒歩6分という好立地にありながら、月額4万円台〜というリーズナブルな家賃で入居できる点も大きな魅力です。
部屋数は全8部屋で、小さめの個室が複数設けられたつくり。再活用の工夫が随所に見られます。
「アキサポ」が外装とライフライン整備を担い、「シェア180」が運営を担当することで、空き家の所有者にとっても、入居希望者にとっても負担の少ない住環境が実現しました。
地域にもやさしい空き家活用モデル
本プロジェクトでは、ただ建物を直して貸し出すだけではなく、地域の活性化や空き家問題の解決にも貢献しています。
所有者にとっては、売却せずに思い入れのある家を活かすことができ、住まいを探す人にとっては、安心・快適な住居として新たな選択肢が生まれました。
8月に見学会を開催予定
「Simple Share 180° 池袋北」では、2025年8月26日(火)にオープンハウスの見学会が予定されています。
事前予約制で、1回5名までの少人数制。空き家再生に興味がある方や、都心で新しい住まいを探している方は、ぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
空き家問題が全国的な課題となっている中、こうした「持ち主にも入居者にもやさしい」仕組みは、今後さらに注目を集めそうです。
特に高齢の空き家所有者にとって、「売らずに活かす」選択肢としても希望が持てる内容ではないでしょうか。
・名称:Simple Share 180° 池袋北
・活用用途:シェアハウス
・物件形態:木造瓦・亜鉛メッキ鋼板葺2階建
・築年数:築69年
・延床面積:104.38㎡(1F:66.51㎡、2F:37.87㎡)
・所在地:東京都豊島区池袋本町4丁目9-14
・交通:東武東上線「北池袋」駅から徒歩6分
・オープン:2025年7月
・部屋数:全8部屋
・運営:株式会社シェア180
・見学会WEBページはこちら
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