2021年1月31日に「マツコ会議」(日本テレビ系)で取り上げられた「デュアラー」。これは都会と地方の二箇所に生活拠点を構えたライフスタイルをする二地域居住(二拠点居住・二拠点生活)を指します。
二地域居住は地方や郊外への移住に踏み切れない人に好適なライフスタイルです。
これまでさまざまな住まいの形を提案してきた「おとなの住む旅」ですが、最近デュアラーという暮らし方が注目を集めています。2021年1月31日に「マツコ会議」(日本テレビ系)では、このデュアラー3組が取り上げられました。 一体このデュアラーとはどういったライフスタイルなのでしょうか。今回はこの...
田舎暮らしに踏み切れない人に二地域居住をオススメする理由
なぜ二地域居住は移住に踏み切れない人に好適なのでしょうか。最大のメリットは住み慣れた拠点を完全に手放さずに移住の良さを取り入れられることです。都会の喧騒から離れた郊外で暮らす、いわゆる“田舎暮らし”をしたいと思っても、急激な環境の変化には誰もが不安を感じるもの。しかし、そういった不安を抱えながら暮らすことはかえってストレスになります。
田舎暮らしに対して憧れはあるもの、踏み切れない人は多いようです。そんな状況が明らかになった調査結果があります。
田舎暮らしを考えるきっかけは?
(株)みんなの奥永源寺は、現在リモートワークをしている20代~50代の男女を対象に「田舎暮らしの魅力と期待」に関する調査を実施。田舎暮らしに対する憧れと不安が明らかになりました。
まず「都市部から田舎への移住を考えたことはありますか?」と質問すると、「現在移住を考えている(24.7%)」「過去に移住を考えた(17.0%)」と、4割以上が「田舎への移住を考えたことがある」と回答しました。次に「田舎への移住を考えたきっかけを教えてください」と質問すると、最も多かったのが「働き方改革(30.0%)」、次いで「転職や起業(24.5%)」「新型コロナウイルス感染拡大の影響(22.2%)」「結婚(12.2%)」「出産(6.1%)」という結果に。
田舎暮らしの魅力について聞いてみると(複数回答可)、「豊かな自然環境がある(54.5%)」が最も多く、次いで「土地価格が安い(46.0%)」、「物価が安い(39.0%)」という結果となりました。
でも心配…田舎暮らしのデメリットは?
とは言え、当然不安な面も。「田舎に移住する、体験・交流する(した)際の不安を教えてください(複数回答可)」と質問すると「買い物などに困らないか(50.0%)」、「地域住民と上手く馴染めるか(47.1%)」、「仕事や収入が確保できるか(42.6%)」、「医療や福祉が充実しているか(41.2%)」という結果に。続いて、田舎暮らしで求めることを聞くと(複数回答可)、「就労支援(39.9%)」が最も多く、「日用品などの買い物に困らない(39.7%)」「インフラ整備(38.0%)」「医療・社会福祉環境(38.0%)」と続きました。
田舎暮らしに最低限求めるものを聞いてみると、次のような声がありました。
・都市部へのアクセスの良さ(20代/女性/埼玉県)
・子育て支援(30代/女性/高知県)
・不自由なく暮らせるだけの安定的な収入を得られる仕事(30代/男性/大阪府)
・移住の支援で補助金があれば求めたい(40代/男性/埼玉県)
・閉鎖的ではない場所がいい(40代/女性/千葉県)
ゆっくり暮らしたいものの一度都会へ暮らした人からすれば、利便性や適度な街の開放感は欠かせないようです。
高齢者にこそオススメしたいのが二地域居住!
上記の調査結果からわかるように田舎暮らしはしたいものの、いざするとなると難しいのが現状です。これは年を重ねるほど難しくなるのではないでしょうか。高齢者の場合、住み慣れた場所から完全に離れるのは勇気がいることです。使い勝手がわからない場所への移住は大きな決断となります。
とは言え、高齢者になると心身に対する不安から現住居よりも安心・安全な住まいに暮らしたいもの。暮らし慣れた住まいで暮らしながら新たな住まいでも暮らす。そんな二地域居住は、実は高齢者にこそオススメしたいライフスタイルなのです。
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