テレワークの普及によって地方移住を検討する人が増えています。昨日放送された『踊る!さんま御殿』(日本テレビ)でも「都会を離れた芸能人」特集が組まれ、地方移住した芸能人の充実した暮らしぶりが伝えられました。
しかし、全ての地方移住が成功するとは限りません。後悔した場合、以前の暮らしに戻りたくてもすぐには戻れないのがネックです。後悔するリスクも加味した上で新たな暮らしを始めたい人には二地域居住がおすすめです。最近では“デュアルライフ”、実践者は“デュアラー”と呼ばれ、以前よりも認知されてきました。もちろん二地域居住にもデメリットはあります。いずれにせよ、それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分の理想とする暮らしぶりと照らし合わせることが大切です。
そこで今回は「地方移住と二地域居住のメリット・デメリット」を解説していきます。検討している人は参考にしてみてください。
コロナ禍でのテレワーク普及によって、“二地域を拠点に生活”というライフスタイルを実践する『デュアラー』が増えています。 このページでは、『デュアラー』や『二地域居住』について詳しく解説し、実践者の体験談を紹介。 また、ライフスタイルに合わせ、暮らしてみたい街で〝トライアルステイ(お試...
地方移住と二地域居住のメリット・デメリットを比較!
地方移住のメリット・デメリット
地方移住のメリット・デメリットは下記になります。
【メリット】
・物価が安いので生活費を抑えられる
・自然豊かなロケーションで暮らせる
・通勤ラッシュなどの混雑によるストレスが少ない
・子育てがしやすい(子育て支援をしている自治体も多い)
・ワークライフバランスがとりやすい
・自治体の移住者支援を受けられる
・起業しやすい
・近隣住民との交流を持ちやすい
・農産物や海産物が豊富、食べ物が美味しい
【デメリット】
・交通機関がは発達していないため車がないと不便
・就労先の選択肢が少ない
・商業施設・娯楽施設が少ない
・教育機関の選択肢が少ない
・移住前の準備金がかかる
・地域が閉鎖的な場合、人付き合いに時間がかかる
地方移住のメリットの代表例といえば、生活費を抑えられることや自然に囲まれたロケーションで暮らせること、仕事や移動のストレスが大幅に軽減されることでしょう。また自治体から移住者支援や子育て支援も受けられ、起業する場合も内閣府が実施する起業支援金を受給できるチャンスもあります。
しかし、就労先や子どもの教育機関などの選択肢が少ないため、妥協せざるを得ないこともあります。コンビニやスーパーなども少ないので日々の買い物が不便になり、気軽に娯楽を楽しめる場所も限られるので物足りなさを感じてしまうかもしれません。
都会ならではの利便性・選択肢は失われますが、ストレスが減ってのんびりと過ごせるので、ゆるやかに自分のペースで暮らしたい人に地方移住はおすすめです。
二地域居住のメリット・デメリット
続いて、二地域居住のメリット・デメリットを見てみましょう。
【メリット】
・田舎暮らしと都会暮らしのどちらも楽しめる
・オンオフのメリハリがつく
・今の暮らしを維持できる
・災害の避難場所として活用できる
・将来の移住準備ができる
【デメリット】
・住まいを2拠点に構えるので固定費がかかる
・交通費がかかる
・防犯面が不安
・急なスケジュール変更に対応しにくい
・住民票がないため公的サービスを受けられない
今までの暮らしを崩さずに新たな暮らしを始められるのが二地域居住のメリット。都会暮らし・田舎暮らしを楽しめるので気分転換しやすいライフスタイルです。一方の拠点で災害が起こっても、もう一方の拠点に避難できるのも安心ですね。完全に移住する前にトライアル生活ができるのも魅力です。
当然ですが、拠点を2つにするため費用は高くつきます。賃貸を借りるとなると資金に余裕がないと難しいですが、最近では定額制の多拠点コリビング(co-living)サービスがあるので気軽に、費用を抑えて始めることもできますよ。とはいえ、毎回滞在先を探すのが手間な場合は賃貸よりも費用を抑えられるシェアハウスを活用するのもいいでしょう。
費用はかかりますが、オンオフの切り替えをしっかりつけたい人や、期間限定で違う拠点での暮らしを楽しみたい人に二地域居住は向いていると言えます。
後悔しないためにも対面イベントに行くべし!
テレワークの普及によって地方移住や二地域居住に関心が高まり、至る所でイベントが開催されています。どちらにせよ、参加して情報を少しでも多く集めることが後悔しない地方移住・二地域居住を叶えます。コロナ禍でオンラインイベントが増えましたが、可能であれば対面イベントに行くことをおすすめします。
というのも、高知市が実施した移住調査(対象:日本全国の20〜59歳の男女600名)によると、対面相談会やリアル移住ツアーに参加した人のほうがオンラインのそれらに参加した人よりも、「後悔した」と回答する人が少ないからです。
オンラインで参加して後悔した人からは「どこも公表する情報が似たり寄ったりで特徴がわかりにくい。子育ての特典をPRするところが多いが、自分には関係ない情報だった」「具体的なデメリットを知ることができなかったから」といった声があがっていました。可能であれば対面で事細かに質問したり、現地に行って地域の方のリアルな声を聞くほうが、納得感も大きいでしょう。
移住者・二地域居住実践者のリアルな暮らしぶりを知ろう
地方移住も二地域居住も正解はありません。それぞれに至る経緯も一概にこれというやり方はないので、いろんな実践者の声を聞いてバリエーションを知り、自分に合うか合わないかを精査するのがいいでしょう。
「おとなの住む旅」では二地域居住実践者にインタビューして、リアルな情報をお届けしています。現在検討している人はぜひご一読してみてください。
これからも「おとなの住む旅」では定住にとどまらない多様なライフスタイルについて発信していきます。
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当サイトでは、これまでアクティブシニアの皆様へ向けた二地域居住の情報をご紹介してきましたが、ここ最近では芸能人の方々の二拠点生活が話題です。 東京を拠点に芸能の仕事をしながら、仕事がないオフ期間に地方や海外へ行ったり来たりするデュアルライフ(二拠点生活)を満喫しています。 今回は、そ...