コロナ禍をきっかけに移住を検討、もしくは移住した人も多いのではないでしょうか。新型コロナはテレワークなどの働き方だけでなく、住まいに対する考え方を変えるきっかけになったようです。その変化は都心部に住んでいる人に見られました。
コロナ禍でオンラインツールは私たちの生活になくてはならないものになりました。仕事ではテレワークが一気に普及したことでインターネット環境さえあればどこでも働けるようになり、自宅で仕事をすることはもう珍しくはありません。その結果、住まいに対する考え方が変わった人も多いようです。 テレワーク中の住ま...
移住を検討している人は移住のどのような点に期待や不安を感じているのでしょうか。そこで今回は、移住に対する意識調査をご紹介します。
企業移転・個人移住に対する意識調査
マーケティングやリサーチを行う(株)クロス・マーケティングは、全国の20歳から69歳までの男女を対象に「郊外・地方移転への意識に関する調査」を実施。コロナ禍で個人・企業が都市部から地方部へ移転する動きが見られます。それに対してどのように思い、またそれぞれの立場では移住のどういったところに期待し、心配するのでしょうか。
企業の都市部から移転に賛成派は8割超え、しかし自社となると話は変わる
都市部の企業が郊外・地方部へ移転する動きについてどのように思うか聞いたところ「賛成派(賛成する・どちらかというと賛成する)」は8割を超え、好意的に考えている人が大半であるとわかりました。次に、会社員を対象に自社が郊外・地方部げ移転し、自分が転勤になった場合について聞いてみると「受け入れる派」と「受け入れられない派」は、半々という結果でした。
地方移住で期待することは「物価・家賃の安さ」
次に、郊外や地方に移住することになった場合に期待することについて聞いてみました。すると圧倒的に多かったのは「物価・家賃が安い」と回答した人は約5割。次いで「自然に親しめる」、「健康的な生活ができる」と続きました。毎月の支出が安くなることに対して期待している人が圧倒的ですが、郊外・地方ならではの視線に囲まれて健康的な生活に対する希望は根強いようです。また「コロナに感染するリスクが低い」という声も。ファミリー世帯の声としては「子育ての環境に適している」というものでした。
移住に対して心配なことを聞くと「交通機関の利便性が低い」と「買い物の利便性が低い」の二つが最も多い回答に。次いで多かったのは「医療や福祉の充実が不安」でした。他にも「友人・親戚から遠くなる」「人間関係が不安」など、人付き合いに起こりうる距離を気にされている方が多いようでした。
移住以外にもある! ライフスタイルの多様性
移住に対する期待は高まっていますが、その反面不安があることも事実。移住をしたいものの、なかなか踏み切れない人が多いようです。しかし、いまや暮らし方や住み方はさまざま。現在の住まいに定住か移住かという二つの選択肢ではありません。住み方には次のようなものが挙げられます。
・二地域居住:拠点を二ヶ所に構えて行き来する暮らし方(例・平日は都心部、週末は郊外)
・マルチハビテーション:いくつも拠点を持ち、自分の状態やその時々の気持ちに合わせて過ごす暮らし方
・アドレスホッパー:特定の住所を持たずにゲストハウスや子リビングサービスを活用して各地を転々とする暮らし方
・ロングステイ:ある場所に比較的長く滞在すること
完全に違うところへ移住するのはまだ不安がある方は、上記のような暮らし方から試すのもありです。今は物件購入・賃貸以外にもコリビングサービス(好きな場所に住んで働くライフスタイルの実現のために、短期・中長期で住み替えができるサービスのこと)など新しい暮らし方サービスが出てきています。まずは上記の中で自分が始めやすそうなものをしてから、移住を考えてみてもいいでのはないでしょうか。
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