当サイトで毎年紹介している調査データ「シティブランド・ランキング ―住みよい街2021―」が8月末に発表され、今年は「住みよい街」のトップに千代田区(東京都)が選ばれました(昨年は武蔵野市)。
コロナ禍の今、2つの街での生活=デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人たち、いわゆる「デュアラー」が増えていますが、今回の調査で上位に上がった街のうち、特にシニア世代のデュアラーにおすすめの街を当サイトでピックアップしました。
詳細を見ていきましょう。
全国の働く世代2万人に行ったアンケート調査「シティブランド・ランキング ―住みよい街2020―」の結果がこのほど発表され、「住みよい街」のトップに武蔵野市(東京都)が選ばれました。 今回の調査が“住みよさの基準”としたのは「安心・安全」や「医療・介護」「生活の利便性」などで、シニア世代が住...
働く世代が思う「住みよさ」とは
今回の調査は大手メディアの日経BP(東京・港区)が今年5月末~6月、全国の働く世代を対象にインターネットでアンケートを実施し、約2万5千人から回答を得たものです。
〈いま住んでいる街または直近で住んでいた街の「住みよさ」を尋ねた〉
住みよい街(自治体)のトップは千代田区、2位は武蔵野市、3位は港区(いずれも東京都)。
関東以外では、4位の野々市市(石川県)と8位の西宮市(兵庫県)がトップ10にランクインしました。
■「シティブランド・ランキング―住みよい街2021―」
(→【シニアに人気の街ランキング】デュアラー高齢者が暮したい街は?)
エリア別では札幌市、松山市等もトップ
一方、エリア別(全国6エリア)では、北海道・東北エリアは札幌市、関東は千代田区、中部は野々市市(石川県)、近畿は西宮市(兵庫県)、中国・四国は松山市(愛媛県)、九州・沖縄は春日市(福岡県)がそれぞれ1位となっています。
■エリア別トップ3
北海道・東北
1位・札幌市(北海道) 2位・仙台市(宮城県) 3位・名取市(宮城県)
関東
1位・千代田区(東京都) 2位・武蔵野市(東京都) 3位・港区(東京都)
中部
1位・野々市市(石川県) 2位・松本市(長野県) 3位・長久手市(愛知県)
近畿
1位・西宮市(兵庫県) 2位・伊丹市(兵庫県) 3位・吹田市(大阪府)
中国・四国
1位・松山市(愛媛県) 2位・廿日市市(広島県) 3位・広島市(広島県)
九州・沖縄
1位・春日市(福岡県) 2位・福岡市(福岡県) 3位・佐賀市(佐賀県)
長年勤めてきた会社を引退したら、都会から田舎へ住み替えをして、のんびり暮らしたいと考える高齢者が増えてきています。 高齢者が住みやすいと感じる条件、のんびりと暮らすことができる地域とはどこなのでしょうか。 前回のコラムでは『シニアに愛される街』をランキングでご紹介しましたが、今回は実...
重視される安心・安全、医療・介護
住みよさの評価項目としては、「安心・安全」「快適な暮らし」「生活の利便性」「生活インフラ」「医療・介護」「子育て」「自治体の運営」「街の活力」の8分野・39項目を挙げ、「住みよい街の条件として、当てはまっていますか?」と質問しました。
この39項目の具体的な内容は「治安がよい」「公園が多い」「繁華街へのアクセスがよい」「公共交通機関が充実している」「病院や診療所が多い」「保育所や幼稚園が充実している」「行政サービスが充実している」「街に活気がある」などです。
シニアは「充実した生涯学習」を支持
今回の調査が“住みよさの基準”としたのは「安心・安全」や「医療・介護」「生活の利便性」などで、シニア世代が住み替えで最も重視するポイントと重なっています。(→「生涯学習」とは?)
東京都内には、生涯学習の受講料を助成してくれるシニアに優しい街(区・市)があります。(→「生涯学習」とは?|おとなの住む旅 用語解説) そんな街で学び、新たな生きがいを見つけたり、お友だちをつくってみるのもいいですね。 ❖千代田区、三鷹市、武蔵野市の受講料助成制度(住民に限る) ■東京都千...
シニアの皆さんにはこんな街が良さそうです。
❑野々市市(石川県)〈4位〉
野々市市は「治安がよい」1位、「自然災害が少ない」2位、「避難場所が近くにあるなど防災対策が整っている」4位となり、「安心・安全」の分野で高い評価を得ています。
こんな声が上がっていました。
「すごくコンパクトで便利。税金も比較的安い」(男性、50代)
「福祉施設が多い」(男性、50代)
❑浦安市(千葉県)〈8位〉
浦安市は「図書館・公民館等の文化施設やスポーツ施設が充実している」2位、「生涯学習プログラムが充実している」9位と、特に「生活インフラ面」が多くの人たちから支持されています。
こんな意見がありました。
「若い世帯が多い、道路が整備されていて車の運転が楽」(男性、50代)
「こじんまりしつつも非常に洗練され、静かで快適」(女性、50代)
一昔前までは高齢者の住まいというと有料老人ホームや特別養護老人ホームといった施設が多かったですが、2011年にサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)が登場しました。 【動画一覧】積水ハウスGの自立型サ高住「グランドマスト・シリーズ」 これ以降、自分のペースで我が家と同じように暮らせる住...
❑藤沢市(神奈川県)〈10位〉
藤沢市は「街に愛着がある」2位、「地方自治に対する住民の意識が高い」4位、「多様な地域参加の機会がある」1位、「気候が穏やか」2位と、評価の高い分野が多岐にわたっています。
こんな声がありました。
「気候が穏やかで、海岸など風光明媚。 買い物も便利。住む人が生活に満足している様子がある」(女性、50代)
「自然環境と生活環境のバランスが良い。交通の便が良い」(男性、60代)
神奈川県横浜市にあるシニアが住めるペット共生・ペット可物件をまとめてみました。 (→「ペット共生型賃貸住宅」とは?|おとなの住む旅 用語解説) (→シニア猫との付き合い方~シニアのペット共生について考える Vol.1) 「ペットも大切な家族だからずっと一緒に住みたい」、「でも、...
本記事(表を含む)の出典:日経BP総合研究所 公式サイト
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【当編集部コメント】
コロナ禍でのテレワークの普及もあり、二地域を拠点に生活する「デュアラー」が増えています。
デュアラーや二地域居住について、今話題の『デュアラー』とは?『二地域居住』について詳しく解説!の記事でまとめています。
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