明後日8月13日からお盆ということで、休暇を取る方も多いでしょう。しかし、昨年からのコロナ禍で日本のお盆は大きくチェンジ。その一つが大きな話題になったオンライン帰省です。オンライン帰省をはじめ、日本のお盆は昨年から引き続きどのようになったのでしょうか。
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【2021年コロナ禍】お盆は帰省する?しない?
2021年のお盆をどのように過ごすのでしょうか。(株)ネクストレベルは、18~49歳の男女364人に「お盆休み、夏休みの過ごし方」についての調査を行いました。
最初に「夏休みはどう過ごす?」と質問すると、2021年は「普段どおりに過ごす」が61.4%、「遊びに出かける」が38.6%という結果になりました。昨年と比較すると「遊びに出かける」人は増えているものの、外出自粛をする人のほうが多い状況が依然として続いています。
実家に帰省するかどうかを聞いてみると、25%が「帰省する」と回答。昨年の調査から6.2ポイント増加していますが、帰省しない人のほうが多い状況です。このように昨年に引き続きお盆は帰省しない人が多いことから、親と会う機会だけでなくお墓参りをする機会が減っていることがわかります。
コロナ禍で生まれたオンラインお墓参り
このような状況で生まれたのが「オンライン(リモート)お墓参り」です。代行業者がお墓に出向き、スマホやタブレットなどのデバイスで依頼者とオンラインで繋がり、画面越しにお墓参りをするというもの。昨年HISが始めた「リモートお墓参りサポート」を機に、オンラインお墓参りを始める企業が増えました。
(→「デバイス」とは?)
2020年お盆から活躍、オンラインお墓参りの流れ
オンラインお墓参りの大まかな流れは下記の通りです。
1.事前に電話で打ち合わせ(日時、墓地の電波状況、宗派や希望のお参り方法を確認する)
2.お墓参り当日に代行業者がお墓に出向き、デバイスで依頼者とオンラインTV電話を開始。
3.大小業者が除草などお墓周りの掃除を行う(その際、デバイスはお墓が見える位置に設置して、掃除していることがわかるようにする)
4.準備が整ったら画面越しでお墓参りがスタート。
5.終わり次第、通話を終了。
このように、昨年のオンライン普及に伴い、新しいお墓参りのスタイルが生まれたのです。
→高齢者におすすめ・オンラインサービスまとめ【2021年版】について知る
オンラインお墓参りのメリット・デメリット
感染対策以外のメリットは交通費がかからないこと、夏場なら熱中症のリスクがないことが挙げられます。メリットしかないように思いますが、もちろんデメリットもあります。オンラインになってしまうと、墓前での親族との交流がなくなってしまいます。お墓参りは親族とのコミュニケーションを図る場でもあるので、それがなくなるのは寂しいものがありますね。
コロナ禍が収束するまではオンライン帰省のように、オンラインお墓参りがお墓参りの主流になるかもしれませんね。とはいえ、まだまだ普及していない印象。今後の動向に注目です。