本当に浸透しているの?2020年夏「オンライン帰省」実態調査

コロナ禍にあった2020年のお盆。政府は県をまたぐ帰省は控え、オンライン帰省を推奨していました。
(→「オンライン帰省」とは?
今回の事態ですっかり市民権を得たと思われるオンライン帰省ですが、高齢者の中で認知している人はまだまだ多くないのが現状です。

実際に、今年のお盆でオンライン帰省をした人はどれくらいいたのでしょうか。株式会社チカクは、帰省する側である20~40代の男女485名を対象に、「オンライン帰省」の動向について、緊急実態調査を実施。2020年お盆のリアルな現状をお伝えします。

【調査概要】
調査名:「オンライン帰省」に関する緊急実態調査
調査期間:2020年8月20日~22日
調査対象:例年、お盆休み(8月8日~8月16日)に帰省する予定がある20-40代の男女(既婚、親と同居しておらず、中学生以下の子どもがいる方)485名
調査方法:インターネット調査

2020年ゴールデンウィークとお盆、オンライン規制は減った?増えた?

最初に「今年の8月8日~16日にオンライン帰省を実施しましたか?」と質問しました。すると16.4%の人が「オンライン帰省した」と回答。前回調査をした2020年ゴールデンウィーク時の結果(35.9%)よりも大幅に減少しました。

オンライン規制、実際にしてみてどうだった?

オンライン帰省をやってみた感想について聞いてみると、「自分の実家」と「義理の実家」ともに「楽しかった」という声が多く寄せられました。しかし、義理の実家に関しては「食事や睡眠時間を外すなど実家の生活時間帯に配慮した」「終了させるがタイミング難しかった」という回答が「自分の実家」を大きく上回り、気遣いが推察できます。

オンライン規制の方法について

オンライン帰省の方法について聞くと、「ビデオ通話」が「自分の実家」と「義理の実家」ともに最多でした。前回調査したゴールデンウィークと比較すると「WEB会議システム」や「動画や写真の共有サービス」が伸びていて、デバイスの使用やサービスが多様化してきていることがわかります。使用したサービスの対比は下記の通りです。

・WEB会議システム
自分の実家:前回5.3%→今回15.8%
義理の実家:前回4.3%→今回13.6%

・動画や写真の共有サービス
自分の実家:前回7.9%→今回12.3%
義理の実家:前回4.3%→今回11.4%

「自分の実家」と「義理の実家」によって生じる「オンライン帰省の差」

「自分の実家」と「義理の実家」によってオンライン帰省の回数や時間に差が出たのでしょうか。

オンライン帰省の差(1):回数

8月8日~8月16日の間に、何回くらいオンライン帰省をしたか聞いてみると、「自分の実家」「義理の実家」とも「1回のみ」が最多でした。しかし、2回以上の複数回については「義理の実家」が「自分の実家」よりも少ない傾向が見受けられました。

オンライン帰省の差(2):時間

オンライン帰省1回当たりの平均所要時間について聞いてみると、「自分の実家」「義理の実家」ともに「10分以上30分未満」との回答が26.2%で最多でした。しかし、「自分の実家」では「30分以上1時間未満」「1時間以上2時間未満」という回答が多く、「義理の実家」との温度差があることが明確になりました。

オンライン帰省のデバイス・サービスについて

「自分の実家」「義理の実家」問わず、オンライン帰省を行った時に「実家側にあればよかった(あってよかった)」と思った機材やサービスについて聞いてみました。「実家側にあればよかった(あってよかった)」機材やサービスで最多だったのが「スマートフォン」。これはゴールデンウィークの調査では33.3%でしたが、今回35.0%と増え、スマートフォンの必要性を感じた人が増えていることがわかります。

「動画や写真などの共有サービス」は前回の19.0%から今回は30.0%に、「カメラ付きPCやタブレット」は前回16.7%だったのが今回は27.5%と大きく増加しています。スマートフォン以外のサービスの必要性を感じる人も増えていることがわかります。

オンライン帰省をしなかった理由

オンライン帰省をしなかった人に理由と、実家のデバイスについても聞いてみました。
(→「デバイス」とは?

実家のインフラ状況

オンライン帰省をしなかった理由について聞いてみると、意外にも最も多かったのが「実際に帰省した」(59.3%)という結果でした。ゴールデンウィークの調査で課題となった「実家にネット環境がないから」と回答した人は、前回の20.0%に対して今回は14.1%に減少し、「実家にオンライン帰省に利用できるデジタル機器がないから」と回答した人は前回26.7%だったのが今回は9.1%と、はいずれも減少傾向にあります。このことから、インターネット環境の整備が進んでいる様子が伺えます。

オンライン帰省のためにインターネット環境を整備したいと思う?

今後も帰省ができない状況が続いた場合、実家に「オンライン帰省」ができる環境やデジタル機器を整備したいと思うか聞いたところ、「整備したいと思う」「どちらかというと整備したいと思う」と整備を検討している派と、「整備したいと思わない」「どちらかというと整備したいと思わない」の整備したくない派がそれぞれ半数ずつの結果となりました。

今後もオンライン帰省はしたい?したくない?

今後もオンライン帰省をやりたいかについて質問したところ、前回と比較すると、「オンライン帰省をやりたい」と回答しているのは、「自分の実家」については前回47.9だったのが35.3%に、「義理の実家」については前回33.3%から28.5%減少傾向にありました。

「新しい生活様式」から生まれたオンライン帰省。まだ取り入れていない人もいたり、実際にした上であまりしっくりこない人もいたりしますが、少しずつですが認知が広がったり、取り組もうとしたりなど、以前よりもオンライン帰省に対しての意識は深まっているようです。とはいえ、やはり帰省される側のインターネット環境やスマホなどのデバイスの普及はまだまだなところがあるのも事実。高齢者が抵抗なく取り入れられる環境を整えることが、新しい生活様式全般において必須だと言えるでしょう。

出典:PRTIMES

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