東京都渋谷区では、ウィズコロナ時代の新しい生活様式にて、スマートフォンなどデジタル機器が生活の質(QOL)を向上させる重要な役割を持つとして、高齢者の情報格差を解消する取り組みを実施。
65歳以上の高齢者を対象に、スマホ(スマートフォン)の無料貸与を行っています。
【65歳以上の渋谷区民】生活の質(QOL)を向上させる目的
渋谷区が実施しているスマホ(スマートフォン)の無料貸与は、高齢者の情報格差を解消し、生活の質(QOL)の向上を目的としたもの。
→「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」とは|高齢者に分かりやすく解説
約4万3000人の渋谷区民65歳以上(2022年3月31日時点)を対象に、スマートフォンを保有していないことやスマートフォンの活用講習会等に参加できることが条件となっています。
内閣府が発表した『高齢者の健康に関する意識調査』によると、生きがいを感じている高齢者は60代で8割、70代で7割、80歳以上でも7割弱という高い結果が報告されています。 高齢者にとって生きがいは、自身の健康状態とも深く関わっており、人生100年時代を健康で長生きしていく上で必要不可欠なもの。 ...
井上順さんが渋谷区シニアデジタルデビュー大使としてPR
また、2021年4月には、渋谷区名誉区民の井上順さんが「渋谷区シニアデジタルデビュー大使」に就任。渋谷区の高齢者デジタルデバイド(情報格差)解消事業への助言やPR活動をされています。
井上順さんは就任式で下記のようにコメント。
「昔から汗をかいて身体ひとつで働いてきた我々世代は機械が苦手なところがあったりします。
でもこれからの日々が楽しく過ごせるように、微力ですがお力になれればと思います。」
→【総務省が発表】目指せデジタルシニア!高齢者を対象に6月からスマホ講座を開催
【渋谷区】スマホの無料貸与 詳細
■対象者:65歳以上の渋谷区民(2022年3月31日時点)
■貸与の条件:2つ
・スマートフォンを保有していないこと
・スマートフォンの活用講習会等に参加できること
■貸与期間:2021年9月~2023年8月
■応募:渋谷区報などを通じて希望者を募集中、申請書を郵送、区役所の高齢者福祉課サービス事業係 窓口にて受け付け
■募集人数:3000人(現在は約1000件応募あり)※超過した場合、一人暮らしや65歳以上の人のみで構成される世帯に属する人を優先とし抽選
■募集期間:6月30日(消印有効)まで
■備考:通信料・通話料は区が負担、「なんでもスマホ相談」などでサポートあり
無料で貸し出されるスマートフォンには、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」や渋谷区の防災アプリ、天気予報、健康増進関連のアプリなどを事前にインストールされた状態で貸与する予定とのこと。
渋谷区にお住まいの高齢者の方、または渋谷区へと呼び寄せした方、条件に合う方は応募してみてはいかがでしょうか。
出典:渋谷区役所(公式ホームページ)
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