介護や住まい、老後資金といったシニア世代がやっておくべきことを解説した新刊本が今月、㈱翔泳社(東京・新宿区)からリリースされました。
タイトルは「子どもに迷惑をかけない・かけられない!60代からの介護・お金・暮らし」。
人生100年時代の長い老後を安心して暮らすために、「入院」「お金」「介護」「配偶者の死」「住まう場」「最期の準備」の各テ―マについて、具体的な事例を挙げているところは特に読みごたえがあります。
詳細を見ていきましょう。
老後は思ったより長い?! 元気なうちに備えておきたいこと
人生100年と考えれば、老後は思いのほか長いものです。
「自分のことは自分で」「子どもに迷惑をかけたくない」と考えているシニアは多いですが、実際に入院や介護などに直面したとき、子どもなど家族に負担をかけざるを得ないこともあります。
他にも、配偶者が亡くなり一人暮らしになったら? 今の住まいにずっと住めるか? 老後資金はどのくらい必要? 相続やお墓で家族に苦労をかけないか?
次のような事例は、誰にでも起こりうることですね。
(本書の内容の一部をご紹介します)
ある日突然、道で倒れたら?入院したら?
たとえば1人で外出しているときに道で倒れ、救急搬送されたらどうなるでしょう?
まず行われるのが、身元確認と家族への連絡です。
さらに、入院や手術をすることになれば、家族が身元保証人になり、保証金を支払い、医師からの病状説明に同席する必要がでてくるかもしれません。
入院中の衣類の洗濯や、家のことをやるのは誰? 退院後の療養生活は?
元気なうちに知識を得て準備をしておけば、いざという時に自分も家族も慌てずにすむでしょう。
【高齢者におすすめの新刊本】
書名:『子どもに迷惑をかけない・かけられない!60代からの介護・お金・暮らし』
著者:太田 差惠子
発売日:2021年3月15日
定価:1,400円(税別)
判型:A5 ・200ページ
■著者プロフィール
太田 差惠子(おおた さえこ)
介護・暮らしジャーナリスト
京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに、「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」などの視点でさまざまなメディアを通して情報を発信する。AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)資格も持つ。
■目次(一部抜粋)
第1章 入院
・ある日突然、道で倒れたら?
・退院後の世話を巡って子どもたちが喧嘩!
第2章 お金
・自宅を貸して老人ホームの月々費用にあてたい
・子と同居したら医療費や介護費用が高額に?
第3章 介護
・子どもには「世話にならない」と言ってたけど…
・トイレ介助、入浴介助が必要になったら誰に頼む?
第4章 配偶者の死
・配偶者の遺品整理で子どもと喧嘩に…
・夫の死後は、夫の親族とかかわりたくない!
第5章 住まう場
・老後の田舎移住、海外移住はアリ?
・年金額が少なくても入れる施設はある?
第6章 最期の準備
・家族に見せたくないものを整理したい
・管理が大変なお墓、自分たちの代でどうにかしたい
本記事と画像の出典:翔泳社の公式サイトはこちら
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