シニア世代の住まいは安心・安全であることが不可欠ですが、近年では新たに地域交流が求められています。シニア世代のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めるには、住まいの周辺環境や地域への活動が関係しているからです。地域交流を叶える場を取り入れる物件が増えてきました。一体どのような物件なのでしょうか。
そこで今回は、地域交流の場を設けているシニア向け住宅についてご紹介します。
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多世代交流の街に佇むサ高住「グランドマスト江古田の杜」
「グランドマスト江古田の杜」は、複合開発の街「江古田の杜」にあります。
江古田の杜のコンセプトは多世代交流。UR都市機構(国)・積水ハウス・総合東京病院の三者協業によって生まれました。学生、子育て世代、シニアと幅広い世代が暮らし、あらゆるニーズに応える街です。
最たる特徴は共用施設「リブインラボ」。食堂・ラウンジ、レストラン、コンビニ、多目的ルーム、キッズルーム、防音室などさまざまな施設があります。リブインラボは江古田の杜に住む人のみならず、周辺地区の方々も利用できます。そのため、地域交流ができるというわけです。
周辺には徒歩3分の総合東京病院をはじめ、複数の医療機関があります。いずれも徒歩10分圏内と、シニア世代にとっては安心できる環境です。
建物内に地域交流拠点を併設「シニアライフ田無」
シェアハウスといえば若者向けの住まいだと思っていませんか? 東京都西東京市にはシニア女性限定のシェアハウスがあります。それが「シニアライフ田無」です。
こちらも入居者同士のみならず、地域住民と交流できます。その理由は、同じ建物に併設する地域センターです。
「プラスライフ田無地域センター」は、地元住民やシニア世代にとって有益な情報を発信し、新たな交流拠点の役割も担っているコミュニティスペースです。定期的に高齢者サービスの事業者が活用するほか、習い事教室のスペースとして利用することも可能です。
また、シニア世代に多い不動産に関する悩みを解消できる場でもあります。情報交換・住まいに関する相談も可能です。
地域コミュニティ重視のシニア向け賃貸住宅「分散型サ高住」
ご紹介した住まいと大きく異なるのが、分散型サ高住です。
こちらは地域コミュニティありきのシニア向け賃貸住宅。地域に点在する空き家や空室をバリアフリー仕様にし、物件から徒歩圏内に見守りサービスの供給拠点かつ地域交流拠点になる地域センターを構えるという仕組みです。全ての一棟にまとまっていないのが最大の特徴です。
(株)イチイが取り組む「分散型サ高住の事業化プラン」は、2021年12月に国土交通省から「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」に選定されました。シニア向け賃貸住宅の新たな形を創ることで深刻な空き家・空室問題にも貢献できる画期的なシステムです。
地域交流の場を設けるシニア向け住宅も多様化しています。今後のさらなる発展が楽しみですね。
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