コロナ禍では外出自粛によってスマホやPCを使い始めるシニアが増加。デバイスを使いこなすデジタルシニアが登場するなど、シニアにとってオンラインサービスは生活になくてはならないものになりつつあります。
一時話題となったオンライン帰省を機に、離れた子世代とビデオ通話をするシニアも増えてきたようです。このようなオンラインコミュニケーションはシニアのQOLや健康寿命に好影響を与える可能性があると研究で明らかになりました。
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シニアと子世代に不可欠!? オンラインコミュニケーションがもたらした好変化
(株)チカクと国立研究開発法人 国立長寿医療研究センターが興味深い共同研究結果を発表しました。チカクが開発した遠隔コミュニケーションツールである「まごチャンネル」を利⽤した家族間のコミュニケーションによる「シニアの心理・社会的健康に与える影響」についての研究結果です。
こちらは「まごチャンネル」を使用した3ヶ月間の変化です。遠方の家族との会話頻度、同居家族への満足度、同居家族との会話頻度すべてが上昇するという結果になりました。この結果を受け、「まごチャンネル」のようなコミュニケーションツールの利用が、シニアの心理・社会的健康だけでなく、QOLや健康寿命に好影響を与える可能性があることがわかりました。
今回の研究で特筆するのは2つ。1つ目は被験者の途中離脱率が7.8%と極めて低かったこと、2つ目は「サービスに対する満足度」が平均9.0/10ポイントと高いスコアを示したこと。「まごチャンネル」のサービスが利用者の大半に受け入れられ、シニアとその家族に高い満足感を与えていることがわかりました。
このことから、子世代・親世代と気軽にやりとりできるコミュニケーションツールはこれからの時代に不可欠なものとなっていくと言えるでしょう。
今回の研究について、長寿研 老年学・社会科学研究センター老年社会科学研究部部長 斎藤民氏、研究員 野口泰司氏は次のようにコメントしています。
「新型コロナウイルス感染症の流行から、より一層人々の孤独や孤立が注目されるようになり、デジタルツールの利用も含めた社会的つながりの促進は高齢者にとってもますます重要となっています。『まごチャンネル』のように高齢者でも使いやすく、親しみをもてるような『エイジテック』を活用したツールやサービスの開発に今後も期待します」
シニアの孤立対策にはコミュニケーションの活かした住まい方が必須
今回の研究結果でわかったシニアのQOLや健康寿命への好影響、また斎藤氏と野口氏の言葉のようにシニアの孤独・孤立対策にコミュニケーションは欠かせません。
オンラインコミュニケーションの活用も大切ですが、自分の近くに気軽に話せる誰かがいることはシニアにとって心強く、生きがいにもつながります。
これらの観点から考えると、理想的なのが子世代との近居です。一緒に住まずともすぐに会いに行ける距離に親を呼び寄せて暮らす子世代が増えています。
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子世代がいないシニアでも楽しんで暮らせる住まい方があります。それがシニア向けシェアハウスやサ高住です。これらは入居者同士とコミュニケーションができる交流場がある住まい。孤独・孤立を感じることなく、かといって集団生活ではないので自分のペースで暮らせます。
自分に合うコミュニケーションや住まい方を見つけることがシニアのQOLや健康寿命につながります。ぜひシニアの皆様は自分に合う暮らし方を見つけてみてくださいね。
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