あっという間に12月中旬に差し掛かり、今年一年を振り返る時期となってきました。昨年に引き続き今年の大半が外出自粛の日々となったため、あまり出かけられなかった人も多いはず。その一方で、たくさんのトレンドが生まれたのも事実です。
雑誌「ハルメク」を発行する(株)ハルメクの「生きかた上手研究所」は、今年のシニア世代の動向を振り返り、2021年シニアトレンドと、2022年のシニアトレンド予測を発表。どのようなものが今年シニアに人気で、来年はどんなものが来るのでしょうか。今回は2021年シニアトレンドをご紹介します!
何が流行った?2021年シニアトレンドを発表!
ハルメクが独自調査・分析のもと発表した2021年シニアトレンドは上記の8つです。すっかり浸透したものから目新しいものまでと、実に興味深いですね。
「“親目線”推し活」とは、次世代アスリートやリーダーシップのある若い知事への応援マインドが高まること。今年は東京オリンピック・パラリンピックが無事に行われ、テレビに釘付けだったシニアも多いでしょう。
世界中で推進されているSDGsに当てはまる「古着でSDGs」は、物を大事にするシニア世代ならではと言えるのではないでしょうか。自然と取り組んでいることを社会貢献に活かせたその訳は、「ハルメク」が実施した「ハルメク 古着でワクチン」。衣類等の寄付を募り、寄付額は途上国のポリオワクチンになるというものでしたが、なんと寄付額がポリオワクチン100万人分を突破しました。
「華やかマスク」はコロナ禍の新ファッション。これ以外にも、コロナ禍ではシニア向けファッションが生まれました。外出自粛とはいえ、おしゃれをすることで心身ともに若々しくいたいシニアにはぴったりです。「“おさぼり上手”料理」は買い出しに行かなくても手間をかけずにサッとできる料理。どちらもコロナ禍を反映していますね。
→アクティブシニアをより元気に!コロナ禍で生まれたシニア向けファッションをご紹介
「おとなの住む旅」ピックアップ・2021年シニアトレンドはこれだ!
「おとなの住む旅」編集部では、当サイトでも閲覧数が多かったものを上記からピックアップしました。選んだのは下記の3つです。
スマホユーザーうなぎ上り!? 2021年は「シニアスマホ元年」
ハルメクの調査によると、シニア女性のスマホ保有率が調査以来、今年初めて9割超に。昨年からのコロナ禍からの影響で、デバイスを駆使するデジタルシニアが一気に増えました。
いまやなんでもできるスマホ。興味があるもののまだ持っていない方に向けて「おとなの住む旅」ではおすすめのアプリなど、シニアに役立つ使い方を発信しています。
▼認知症対策もアプリで行う時代!▼
編集部レポート・スマホアプリ編 コロナ禍で「オンライン診療」や「オンライン帰省」などのオンラインサービスが普及する一方、デジタル化についていけずに取り残されている高齢者がいます。政府は、6月中旬からは全国の携帯電話ショップなど約1,800カ所でスマホ講座を開催すると発表。 ⇒【総務省が発...
悲しいものじゃない!終活を楽しむ傾向に
コロナ禍で自宅療養や終末期が身近になった2021。身近になったからこそ、終活についてカジュアルに話せるようになったようです。それを代表するのが「デスカフェ」。死についてカジュアルに語れる場として話題になっています。「死生観光トランプ」等のツールを使いながら語らう場も登場しました。
また、最近では自分の思い出づくりや終活の一つとして自分史を作る人も増えています。
▼自分史もオンラインで作れる時代に▼
一般の人が自分のこれまでの人生をつづり、本や写真集等としてまとめる「自分史」。 「自分史」の作成には、ヒアリングから記述校正、製本など時間とお金がかかるものでしたが、オンライン上で簡単に安価で作れるサービスが登場しています。 →『自分史』を書きませんか? これからの人生をイキイキ過ご...
診療や検診も自宅でやる、これが医療のニューノーマル
感染症対策として病院に行けなくなったことで、自宅にいながら血液・尿検査ができる郵送型検査キット「おうちでドック」が誕生するなど、自宅ヘルスケアサービス等の利用が増加しました。スマホやPCで行う「オンライン診療」を活用しているシニアも増えたたようです。
▼オンライン診療、ますます普及か?▼
コロナ禍でもオンライン診療の普及が足踏みしていると国が懸念を示すなか、ケーブルテレビ最大手のジュピターテレコム(J:COM、東京・千代田区)は今週31日、家庭のテレビを使ったオンライン診療サービスを7月1日から始めると発表しました。 スマホなどデジタル機器に不慣れな高齢者の利用を見...
トレンドというよりも新習慣として浸透しているものですね。規制緩和されたとはいえ、今後も自宅でできるサービスが増えたり、私たちの変えたりするものが続々と生まれていくことでしょう。次回は2022年のシニアトレンド予測をご紹介します!
▼コロナ禍でシニアの間で普及したモノコトに関する記事▼
動画共有サイトYouTube(ユーチューブ)に自作の動画を投稿・公開するYouTuber(ユーチューバー)たち。 いま若い人を中心にブームを呼んでいますが、ここ数年は自ら動画を撮影し投稿する高齢者の皆さん、いわゆる「シニアユーチューバー」が続々と登場! 登録者が数十万人の人気チャンネルも...