おとなの住む旅
「オンライン診療」とは、インターネットを使って診察を受けることができる診療方法です。 (※病院へ足を運んで受診する元来の診療方法は「対面診療」)
クリニックや病院などの医療機関での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、4月13日(月)から初診の方でも受けられるようになっています(時限的)。
外出することなくお家の中でパソコンやスマートフォン、タブレットなどの電子機器(デバイス)を使って、医師と患者がテレビ電話をつないで映像と音声で診察を行います。「対面診療」と同じように、医師の問診を受けると処方箋を出してもらえるので、その処方箋を自宅近くの薬局に行って薬を受け取ったり、薬を送ってもらったりすることが可能です。(→「デバイス」とは)
操作を覚えると高齢者でも手軽に行えるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。 病気の疾患や状態等によってはオンライン診療を受けられない場合がありますので、かかりつけの主治医がいる方は一度ご相談ください。
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「オンライン診療」のメリットとしては下記が挙げられます。
◯病院に行かずに受診することができる 自宅や外出先、会社のオフィスなどインターネット環境がある場所であればで診察が受けられます。
◯時間と交通費を節約できる オンライン診療では、診察が予約制になるので、「対面診療」のときの受付や診察待ち、会計時の待ち時間が短縮されます。出向く必要がなくなるため、バスやタクシーといった交通費も掛からなくなります。
◯薬の受け取りや会計が簡単 院内薬局での院内処方の場合には、薬を自宅に郵送してもらうことができます。(※院外処方の場合には処方箋で最寄りの薬局へ行く必要があります) お会計はクレジットで支払えるほか、次回の通院(対面診療)の際に、まとめての支払いも可能です。
◯院内感染や二次感染の心配がない 病院やクリニックへ足を運ぶ必要がないので、他の患者さんと接触することもなく、二次感染を防ぐことができます。
◯病気の悪化を予防できる 仕事などの用事でなかなか伺えない多忙な際、急に体調不良が起きても予約をして受診することができます。 伺う手間が減るため、通院が途切れずに通い続けられます。それが結果的に病気の悪化を予防できます。
そして「オンライン診療」のデメリットとしては下記が挙げられます。
◯診察時の情報量が少ない インターネットを通じてのテレビ電話の映像や音声から症状の情報を得るため、情報が限定的で全身の状態を把握することができません。重症化する兆候を見逃す危険性や、想定していない病気の症状を見落とす可能性があります。
◯緊急治療に対応できない 緊急治療が必要な場合など症状が悪化している場合においては、「対面診療」ではないためにすぐに治療に取りかかれない場合があります。
◯尿や血液の検査、血液中の酸素量の測定、レントゲン撮影などができない。 これらは、「対面診療」で検査してもらう必要があります。
いま現在の時点では、すべての病気や症状でオンライン診療ができるわけではありません。 緊急治療が必要な症状には対応できないほか、基本的に継続的な治療が必要となる慢性的な疾患がオンライン診療が可能となっています。
例としては、 結核、悪性新生物、甲状腺障害、糖尿病、高血圧、不整脈、心不全、ぜんそく、胃潰瘍、慢性ウイル ス肝炎、アルコール性慢性膵炎などです。
〈出典:MedionLife〉
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厚生労働省では、オンライン診療に対応している全国のクリニック、病院などの医療機関リストをまとめて公表するとしています。
日本医療ベンチャー協会によると、いま現在では約1300の医療機関で利用できるようになっています。
〈出典:医療ベンチャー協会〉
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