【シニアが暮らす実家が心配】子世代を悩ます「物が多い実家の片付け」

ここ数年、必要最低限の荷物だけで暮らすミニマリストが人気を集めていますが、その一方で荷物が多くて悩んでいる人は一定数います。自宅には物が少なくても「実家には荷物が多くて困る…」という人も。これはシニア世代、特に何十年と同じ家に住んでいるシニアは例に漏れません。最近ではコロナ禍を機にフリマアプリを使って物を整理するシニアも増えてきているようですが、物が多い家に住むシニアは多いでしょう。

株式会社AlbaLinkは「物が多い実家の片付けに対する意識調査」を実施。同調査から「物が多い実家の片付け」のリアルな声を見てみましょう。

→コロナ禍で変わった「シニアの終活に対する意識」について読む

シニア世代や両親が暮らす実家の物量は?片付けたいと思う?

はじめに、実家がある500人(女性360人/男性140人、10代〜60代)に「あなたの実家には物が多いですか」と質問。その結果、「とても多い」「まあ多い」と答えた人を合わせると76.0%にのぼりました。

親や祖父母が長年住んでいると、どうしても物は増えます。加えて、部屋数が多かったり収納が広かったりすると、物を整理する必要性を感じないのかもしれません。

次に「実家の物を片付けたい、または親に片付けてほしいと思うか」と質問すると、「とても思う」「やや思う」と答えた人が合わせて71.8%という結果に。実家に物が多いと感じている人の大半が、現状に不満を感じて「片付けたい」「片付けてほしい」と思っていることがわかりました。その一方で「あまり思わない」「全く思わない」という人もいます。

実家の物を片付けたい理由1位は、シニア世代が考えるアレ!

では、なぜ片付けたいと思うのでしょうか? 「実家の物を片付けたい」と回答した359人に片付けたい理由を聞くと、最多の回答は「遺品整理が大変そうだから(95人)」でした。祖父母や親が亡くなった後が心配と考えている人が多いことがわかります。

これは、近年の独居老人や孤独死をするシニアの増加も影響していると考えられます。今は元気でも、親が年老いて一人暮らしになったら到底一人では片付けられず、そのまま亡くなってしまった場合は子世帯が遺品整理をしなければなりません。早いうちから断捨離など物を整理することによって、子世帯の負担は大きく変わってきます。一般的には60代から荷物の整理を始めるのが良しとされれています。

その他の理由を見ると、3位「生活スペースが狭くなる(53人)」、4位「危険(38人)」、5位「不衛生」など。物が多いことによる生活への支障を懸念した声でした。

なぜ片付けたいのに片付けないの?

最後に「実家の物を片付けたいのに片付けない理由」を質問。1位は「親が乗り気ではない(135人)」でした。2位は「時間がない(107人)」、3位は「遠慮してしまう(35人)」、4位「物が多すぎる(21人)」と続きます。

上位にランクインした項目を見ると、「親や実家にいる家族との関係」をはじめ、片付けまで手が回らないことがハードルになっていると言えます。別々に暮らしていても、実家との距離が近くなれば片付けやすいのかもしれません。

片付け問題を救う!? シニアと子世代の新しい暮らし方「近居」

「年老いた親を一人にするのは心配」「今の自宅に一緒に暮らすのは難しいけど、すぐに会える距離に住んでほしい」そんな子世代から支持されているのが近居です。

近居とは、シニア世代となった親世帯と子世帯が気軽に行き来できる距離に住むこと。ここ数年、このスタイルが人気を集めています。近居で多いのが、シニア世代になった親が子どもの家の近くにある高齢者向け賃貸住宅へ転居するケースです。これを「呼び寄せ」と言います。

呼び寄せは住み替えが必要となりますが、引っ越す際に荷物を整理することができます。シニア世代に合う物量になり、子世代も親が亡くなった後の不安が少なくなります。また、親世帯が近くに住んでいれば物を片付けるときでもすぐに行けるので、後々の子世帯にかかる負担を軽減できます。

離れて暮らす親の老後が心配な子世帯の人は、親世帯の近居を検討してみるのも一つでしょう。

→【国が調査】60~70代の高齢者が答えた「近居の想い」

 

「おとなの住む旅」では、近居にぴったりな高齢者向け賃貸住宅の情報を数多く取り揃えています。
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