連載企画『高齢者の住まいの選び方』が今号よりスタートします。
当サイトでは、高齢者向け住宅や老人ホーム等を紹介している「プラスライフ高齢者住まい相談室」にインタビュー。
第一線の相談員が強調したのは、「一人ひとりの考え方や性格、ライフスタイルは違いますから、住まい選びも一人ひとり違ってくる」ということでした。
そこには近年、老後の住み替えの選択肢が大きく広がったことが背景にあったのです。
さっそく詳細を聞いてみましょう。
高齢者向け住宅や老人ホーム等の募集・契約を手がける株式会社イチイ シニア事業部。 当事業部からの投稿文「高齢期の住替えを考える」を連載でお届けいたします。 【今号のキーワード】 高齢者向け賃貸住宅であっても今は、医療や介護、生活支援等のサービス(外部から提供)を組み合わせれば、要介護の方も...
Q. 高齢期の住まいにはどんな種類がある?
「高齢になったら、介護施設に入るもの」と思っている方も少なくありませんが、実はいま「自分に合った老後の住まいが自分で選べる」時代になりました。
老後の住み替えの選択肢をまとめた、こちらの図をご覧ください。
自分に合った住まいが選べる時代へ
“介護”と書かれた左の矢印へ向かうほど、「介護サービスが充実し、安心安全の度合いが高い住まい」。
そして、“自由”と書かれた右の矢印へ行くほど「自立型の自由度の高い住まい」となります。
Q. 介護型と自立型のそれぞれ典型的な住まいは?
介護サービスが必要な場合は「介護付有料老人ホーム等の介護施設」が典型的です。
安心安全に暮らせますが、生活上のしばりやルールもあります。
介護型は認知症の方を受け入れるため、施設の責任により一定のしばりが出てくるのです。
これからの生き方をどう選択するかが大切
一方、自由な暮らしを望む方には「自立型の高齢者向け賃貸住宅」があります。(→「自立型」サ高住とは?|おとなの住む旅 用語解説)
自由度は高いのですが、家事などは自分でしなければなりません。
ただし、不安なところにだけ在宅の介護サービスを入れれば、要介護であっても自分らしい生活を送ることができるでしょう。
高齢者向け住宅や老人ホーム等の募集・契約を手がける株式会社イチイ シニア事業部。 当事業部からの投稿文「高齢期の住替えを考える」を連載でお届けいたします。 【今号のキーワード】 ヘルパーさんに居室へ来てもらうなど外部から介護サービスの提供を受ければ、要介護者でも十分に「自立型の高齢...
こうした介護型と自立型のどちらの住まいも、ご自分の意思で決めることができます。
今は「介護が必要だから」「まだ元気だから」といったことだけが、住まいを選ぶ理由や基準ではなくなりました。
大切なのは、ご本人がこれからのセカンドライフをどう生きていきたいのかという選択をし、それに合わせて住まいを決めることなのです。(→「セカンドライフ」とは?|おとなの住む旅 用語解説)
■取材協力:「高齢者住まい相談室」の相談員の皆さん(写真付き)
<つづく>
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