時代とともにコミュニケーションは変わってきましたが、家族間でも変わってきているようです。シニア世代と孫の関係性も例に漏れません。コロナ禍を経てシニア世代と孫の関わり方はどのようなものなのでしょうか。
女性誌「ハルメク」をグループで発行する(株)ハルメクホールディングスの「ハルメク 生きかた上手研究所」は、55~85歳の女性452名を対象に「シニア女性と孫の関係に関する意識と実態調査」をWebアンケートにて実施いたしました。令和時代のシニア女性と孫の関係性を見ていきましょう。
452名に聞いた「令和時代のシニア女性と孫の関係性」を調査!
はじめに、孫がいる割合を調査すると、孫がいるシニア女性は2018年調査の62.7%と比べ、2023年調査では52.9%と約10ポイント低下していました。また、一人当たりの孫の平均人数も、前回調査(※)の1.5人から1.2人に減少。この結果から、少子化の進行がうかがえます。
※2 前回調査は2018年7月23~26日、55~84歳シニア女性311名を対象にWebアンケートを実施。
シニア女性と孫のコミュニケーションについて
次に、シニア女性が孫ととるコミュニケーション手法について調べました。主なコミュニケーションは、「直接会う」99.2%で、前回調査99.0%同様の高水準です。次いで「電話」71.1%、「LINEやメール」57.7%と続きます。
注目すべきは「zoomなどのオンライン通話」。52.3%と半数を超える結果となりました。デジタル活用でのやりとりも浸透していることがわかります。コロナ禍のオンライン帰省で動画コミュニケーション手法を取り入れたシニアは多いのでしょう。
シニア女性と孫、どちらが教えることが多い?
シニア女性と孫はお互いに何かを教え合っているのでしょうか。調べてみると、シニア女性から孫に何かを教えてあげる割合は56.4%、孫から何かを教わる割合は43.6%と、教える側のシニア女性が多いことがわかりました。
では、シニア女性が孫から教えてもらうこととはどんなことなのでしょうか。
結果は「最近の学校教育・知識」34.7%、「ゲーム」30.5%、「アニメ・マンガ」30.5%、「スマートフォンやパソコンの使い方」20.9%、「ネットやSNSの情報」18.4%。上位にデジタル系がランクインしています。コロナ禍を機にデジタルシニアが増えましたが、孫とのコミュニケーションを機にデバイスを使いこなすシニア女性も増えているのかもしれません。
孫と一緒にやっていることを聞いてみると、「食事」70.7%、「おしゃべり」63.2%、「おもちゃで遊ぶ」41.4%、「公園遊ぶ」36.4%、「テレビを見る」36.0%という結果になりました。また、4人に1人(24.7%)は、「ゲーム」も一緒にしています。
このように、以前とから変わらないものもあれば、新たに加わったものもあることがわ借りました。最近では孫と一緒にYouTubeをするシニアも増加中。今後もシニア女性と孫のコミュニケーションや関係性は変わっていきそうですね。
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