
円安が続き、海外移住のハードルは以前とは違った形で意識されるようになりました。
一方で、物価差を活かせる国も多く「日本より暮らしやすい場所がある」という声もよく聞きます。
そこで本記事では、円安が移住に与える影響・メリットと注意点をまとめました。
タイを拠点に二拠点生活をしている筆者の実情とあわせて、ご覧ください。
円安で海外移住は本当に得なのか?
円安の今、海外移住が必ずしも節約になるかと言われると、答えは少し複雑です。
物価が安い国なら生活費は抑えられますが、日本円収入のままでは影響を受けやすく、為替レート次第で負担が上下します。
たとえば、以下です。
・家賃が日本より安い国も多い
・食費・交通費が抑えられる地域もある
・円が弱いと生活コストが想定より上がる可能性も
結局のところ、国選びと収入源の取り方次第で「得にも損にもなる」という感覚が近い気がします。
円安が移住に与えるメリット
ネガティブな面だけでなく、良い影響もあります。
視点を切り替えると、海外で暮らすことで得られる価値は意外と多いです。
円安のメリットとしてあげるとすれば、以下があります。
・現地の市場や働き方に触れる機会が増える
・物価差が大きい国では生活の余裕が生まれやすい
・海外に居ることで新しい人脈やビジネスチャンスが得られる
「海外で働く」ことを前提にすると、円安はチャンスにもなるといえるでしょう。
円安のデメリットも理解しておきたい
円安での課題・注意点は数々あります。
特に収入が日本円に依存していると、以下に関する影響が大きくなります。
・為替が安くなるほど暮らしの負担が増えやすい
・医療制度や保険は国ごとに異なる
・長期滞在には在留資格や税の知識が必要
移住前は、生活費の試算をして、円安など不測の事態も考慮しておきましょう。
タイと日本で二拠点生活中、リアルな現状
筆者は現在タイに住みながら、日本にも定期的に戻る二拠点スタイルで暮らしています。
「海外生活に円安がどれだけ影響するのか?」と聞かれたら、体感としてはかなり影響します。
リアルな感想をまとめると、以下です。
・生活費は日本より抑えられる
・外食や交通はまだ手頃で助かる
・ただし輸入品は確実に値上がり中
・円だけの収入だと月ごとに支出の重さが変わる
正直なところ、収入のすべてを日本円に頼る生活は心配が残ります。
理想は海外通貨での収入も持ち、為替リスクを分散することですが、現状ではまだ実現途上。
日本円ベースの収入で生活していると、タイでの暮らしは成り立つものの、円の価値が下がるほど手元のお金の感覚が変わります。
そのギャップを肌で感じることが多くなりました。
ただ、タイに戻ると生活の余裕が戻ってくる。
そして日本の物価の高さに驚く。
この差を楽しめるなら、二拠点生活は魅力的なものになるはずです。
海外と日本を行き来する今の暮らしは、まだ完成形ではありません。
だからこそ挑戦し続ける余白があって、面白いとも感じています。
円安時代の海外移住で後悔しないためのポイント4つ
円安のなかで移住を考えるなら、計画性は欠かせません。
焦って移るよりも、準備の質が生活の安定に直結します。
移住を後悔しないためのポイントは以下4つです。
・現地の物価と日本円換算の両面で生活費を試算
・可能なら短期滞在でリアルな相性を確かめる
・収入源を複数に分散すると安心
・医療、保険、税制度は事前チェックが必須
海外移住は節約のためだけではなく、価値観を変え、暮らしの幅を広げる体験にもなります。
円安でも海外移住は可能!情報を集め「暮らし方」に合う選択を
円安で海外移住は不利という声もありますが、住む国や働き方次第で十分に選択肢になります。
完璧な準備が整っていなくても、小さく試しながら進めることは可能です。
大切なのは自分のペースで情報を集め、暮らし方に合う選択をすること。
海外移住はゴールではなく、人生をどう楽しむかの形のひとつと捉え、丁寧に計画を立てていきましょう。
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