高齢者向け住宅や老人ホーム等の募集・契約を手がける株式会社イチイ シニア事業部。
当事業部からの投稿文「高齢期の住替えを考える」を連載でお届けいたします。
【今号のキーワード】
ヘルパーさんに居室へ来てもらうなど外部から介護サービスの提供を受ければ、要介護者でも十分に「自立型の高齢者向け賃貸住宅」で生活を営むことができます。
高齢者向け住宅や老人ホーム等の募集・契約を手がける株式会社イチイ シニア事業部。 当事業部からの投稿文「高齢期の住替えを考える」を連載でお届けいたします。 【今号のキーワード】 「将来要介護になったときの備えとして、私は手厚いサービスのある高齢者向け住宅へ早めに転居しておきたいんです」 ...
第8回『要介護者が“自立型”の高齢者向け賃貸で暮すには』
❑高齢期の住まいと暮らしを専門とする「専任アドバイザー」(㈱イチイ シニア事業部在籍)に執筆してもらいました。
前号は、老後の住まいとして「自立型の高齢者向け賃貸住宅」というカテゴリーがあることが分かれば、幸せなセカンドライフを手に入れる方々が増えるでしょうとお話ししました。(→「自立型」サ高住とは?|おとなの住む旅 用語解説)
今号は、自立型の賃貸住宅では比較的重度の要介護者も、問題なく暮らしている事例についてご紹介いたします。
自由度は高いが、安心安全の度合いは低い
自立型の高齢者向け賃貸住宅と介護施設では、特に次の点で違いが際立っています。
❑自立型の高齢者向け賃貸住宅
・生活面は自由度が高い
・介護サービスは自由に選択できる
❑介護施設
・生活面はルールが多い
・介護サービスはスタッフが常駐し手厚い
要約すると、介護施設ではルールにしばられる代わりに「安心安全」の度合いは高くなり、高齢者住宅では自由度が高い反面、「安心安全」の度合いは低くなります。
自分なりにカスタマイズできる高齢者賃貸
しかし、高齢者住宅の場合は、安心安全の低いところを補うことができるという点が見逃せません。
というのも、訪問介護や通所介護のサービスが充実してきた現在、ヘルパーさんに居室へ来てもらうなど外部から介護サービスの提供を受ければ、要介護者でも十分に「自立型の高齢者向け賃貸住宅」で生活を営むことができます。
つまり自分の要介護度に合わせて、いま必要な介護サービスだけを選んで利用し、自分なりにカスタマイズができるわけです(完全介護の施設では自由に選択できない)。
そうした住まい方が理解されるなか、要介護の方が「自立型の高齢者向け賃貸住宅」に入居するケースも増えてきました。
先日、お一人では廊下にも出られない要介護の方でしたが、自由な暮らしを望んで「自立型」に入居。
デイサービスに週3回通っていますが、「お風呂に入れてもらえるのが楽しいですね」と話していました。
多様な選択肢がある老後の住まい
この「自立型」希望者から最も多く寄せられるのが、こんなご質問です。
「将来、要介護度が重くなったとき、出ていかなければなりませんか?」
「いつまで入居していられるのですか?」
私はこうお答えしています。
「一般的には身体の衰えによって、貸主から退去を求められることはありません。
但し、万が一認知症になられて館内を徘徊してしまうなど、他の入居者との共同生活が困難になったときは継続できない可能性もあります。
そこは普通の賃貸マンションと同じルールだと考えてください」
今回ご紹介したように、老後の住まいは今、さまざまな種類・カテゴリーの中から選べる時代になりました。
そのことを知っていただければ、自分らしく心豊かなセカンドライフに向けて選択肢が広がっていくのではないでしょうか。(→「セカンドライフ」とは?|おとなの住む旅 用語解説)
この記事の問合せ先:㈱イチイ 電話03-5925-8851 → シニア事業部の専任アドバイザーたち(写真付き)
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