コロナ禍で海外在住日本人や駐在経験がある方は日本の良さを痛感するようです。特に高齢者にとって日本は安心。高齢者の住まいが充実していることも挙げられますが、その中でもサ高住が注目を集めています。安心な日本で、さらに安全面でも抜群で自分のペースで暮らせるサ高住は、このような状況下では理想的な住まいと言っても過言ではありません。
しかし、コロナ禍で注目される理由はそれだけではないようです。その理由は「交流」です。居住者と交流できることもコロナ禍の高齢者には魅力的と言えます。
コロナ禍の高齢者、どんな人と交流したいの?
NPO法人「老いの工学研究所」は「高齢者が望んでいる交流」についてアンケート調査を実施。コロナ禍の今、高齢者はどんな交流を願っているのかが浮き彫りになりました。
【調査概要】
・調査期間:2020年11月16日~12月15日/調査方法:郵送、インターネット
・回答者301名(男性:144名、女性:157名)
若い世代よりも同年代と交流したい高齢者
最初に、「同世代」「40~50歳代」「10~30歳代」の3つから交流を望んでいる世代について聞いたところ、男女ともに「同世代」と回答した人が8割超でした。対象が若いほど交流を望む割合は低い結果に。特に女性がこの傾向が高く、男女ともに年代が上がるほどにそう望むようです。
高齢者は家族よりも趣味仲間や近所の人たちと交流したい?
次に「どのような交流相手を望むか」と質問すると男女ともに「趣味の仲間との交流」「近所の人たちとの交流」と回答する方が多い結果となりました。意外にも、「自分の子供や孫たちとの交流」を上回っています。それ以外の「仕事や地域活動での交流」「お店などの店員・スタッフとの交流」は4割程度でした。
コロナ禍で痛感した気軽に話せる高齢者の仲間
調査から「趣味や住む地域など自分と共通項がある同世代」との交流を望んでいる高齢者が多いとわかりました。ソーシャルディスタンスを保ったりマスクをしても気軽に人と会えなくなってしまった今だからこそ、気軽に話せる同世代の存在の大きさを痛感していると言えます。
自然とコミュニケーションが増えてコミュニティ化するのがサ高住
この観点から見ると、サ高住は同世代と気軽に話せる場所です。同じ物件内に住んでいれば顔を合わせることは珍しくないですが、サ高住には食堂や待合い室など談笑できる共用施設があるため気軽に声をかけられる機会が自然と多くなります。
また、サ高住では年間行事やワークショップが盛んなところも多く、居住者同士の交流を大切にしていることも特徴です。普段顔を合わせて自分から話すのが苦手な方にとっては、良い機会なのではないでしょうか。こういったイベントで仲良くなると、サ高住が主催せずとも居住者同士で集まってサークル活動をすることも多いようです。このように、サ高住は住むだけで意識せずともコミュニティが生まれる住まいなのです。
もちろん、サ高住の魅力はこれだけではありません。老人ホームなどの施設とわからない方は下記の記事もご覧ください。