おとなの住む旅
日本有数の高峰、槍ヶ岳山荘から望む景観は格別である
シニア世代に人気のスポーツといえば、「登山・ハイキング」が今や定番です。 〝普段行っているスポーツ〟のランキングによると、60~74歳ではなんと第2位、75歳以上でも第3位につけています。 (出典は総務省。なお、第1位はウォーキング)
さて、登山家・滝澤 圭一郎が綴る「シリーズ 山と共に」。今号は初秋の北アルプスを訪ね、日本有数の高峰「槍ヶ岳」の絶景を皆様に披露したいと思います。
滝澤隊長、ハシゴを楽しむ
1975年、長野県上田市に生まれる。毎月、全国の山々に挑んでいる。月に100キロ以上走り込み、トレーニングを欠かさない。マラソンランナーでもある。㈱イチイ 秋葉原店・巣鴨店店長としても多忙な日々を送る。
滝澤登山隊のメンバー<左が筆者、瀬谷氏(中央)と石井氏(右)>
私が隊長を務める登山隊のメンバーが、1年ぶりに再会しました。
今回の山は北アルプスの「槍ヶ岳(やりがたけ)」。 長野・岐阜県境にそびえる標高3,180mの高峰で、字のごとく槍のようにとがった山です。
日本のマッターホルンとも言われる登山家ならだれもが憧れる、そんな山です。 今回登山隊はハードルを一気に上げて、チャレンジしてきました。
槍ヶ岳の玄関口、上高地岳沢の方角を望む
日程は9月14~16日の3日間で、スケジュールは 1日目:バスタ新宿⇒上高地(深夜バス) 2日目:上高地⇒槍ヶ岳山荘 3日目:槍ヶ岳山荘⇒槍ケ岳山頂⇒上高地⇒バスタ新宿
槍ヶ岳の特徴は、とにかく小屋(槍ヶ岳山荘)までの道のりが長いこと・・。 バスターミナルからだらだらと約10時間かかります。
しかし、難しい岩場は最後の穂先(山頂)のみ。 槍ヶ岳山荘から山頂までのごくわずかな距離です。
「槍ケ岳山頂まで4.25kM」と知らせる標識
あと少しで槍ケ岳、しかしここからが長い
隊員のみんなにとっては、穂先よりも山小屋までの長い道のりの方が大変ではないか、と予想していましたが・・。
案の定、その通り。 ヒーヒー言いながら、小屋を目指しました。
途中おしゃべりをしながら、休憩を入れて疲れを紛らわしましたが、最後の方はみな無言・・。話す気力もありません。 最後はまるで牛歩のよう・・。
やっと、槍ヶ岳山荘に着いた時の感動はひとしおでした! 自然と原監督並みのグータッチを交わし、早速ビールを。 格別においしい一杯でした。
ハイネケンの緑色と融合する自然(景色)〈徳澤園にて〉
宿泊した槍ケ岳山荘(右手)
そうして一息入れた後、夕食の前に穂先(頂上)に登ろうと試みましたが、石井・瀬谷両隊員の脚が疲労で上がらず、この日は断念。 翌朝の回復にすべてを賭けました。
「今夜は遅くまで呑んで、語り合おう」なんて言っていましたが、夕食をお腹いっぱい食べた後は、疲労のせいで自然と就寝・・。 はたして明日は身体が動くのでしょうか!?
ところが、翌朝起きたときにはまったく心配ご無用。 二人とも元気で、私が逆にあおられる始末でした。
ということで、元気に穂先まで登ってまいりました。 これにて今回の目標は達成です!
登頂に成功した槍ヶ岳の山頂で、歓声を上げる登山隊(360度カメラで撮影したパノラマ映像)
そして、登山というのは登って来た道を戻らなければなりません。 感動もつかの間、行きに10時間かけてきた同じ道を戻ります。
石井隊員、山頂直下のハシゴを慎重に降りる
やはり下りの方が楽なせいか、おしゃべりをしながら無事にふもとの上高地へ。 時刻通りにやってきた高速バスに乗り込み、新宿へと戻ってまいりました。
では、次回の滝澤登山隊の活動も、ぜひご期待ください! 皆さまに報告させていただきます。
<つづく>
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