【シニアに人気の趣味 登山編】第16章 3千m級槍ヶ岳の過酷な10時間に挑む

日本有数の高峰、槍ヶ岳山荘から望む景観は格別である


シニア世代に人気のスポーツといえば、「登山・ハイキング」が今や定番です。

〝普段行っているスポーツ〟のランキングによると、60~74歳ではなんと第2位、75歳以上でも第3位につけています。
(出典は総務省。なお、第1位はウォーキング)

さて、登山家・滝澤 圭一郎が綴る「シリーズ 山と共に」。今号は初秋の北アルプスを訪ね、日本有数の高峰「槍ヶ岳」の絶景を皆様に披露したいと思います。

【シリーズ 山と共に】<第16章> 3千m級の槍ヶ岳で過酷な10時間の山行に挑む!

滝澤隊長、ハシゴを楽しむ

写真・文/登山家 滝澤 圭一郎

1975年、長野県上田市に生まれる。毎月、全国の山々に挑んでいる。月に100キロ以上走り込み、トレーニングを欠かさない。マラソンランナーでもある。㈱イチイ 秋葉原店・巣鴨店店長としても多忙な日々を送る。

登山家たちの聖地、いざ日本のマッターホルンへ

滝澤登山隊のメンバー<左が筆者、瀬谷氏(中央)と石井氏(右)>

私が隊長を務める登山隊のメンバーが、1年ぶりに再会しました。

今回の山は北アルプスの「槍ヶ岳(やりがたけ)」。
長野・岐阜県境にそびえる標高3,180mの高峰で、字のごとく槍のようにとがった山です。

日本のマッターホルンとも言われる登山家ならだれもが憧れる、そんな山です。
今回登山隊はハードルを一気に上げて、チャレンジしてきました。

夜の新宿を出発し、ふもとの上高地めざす

槍ヶ岳の玄関口、上高地岳沢の方角を望む

日程は9月14~16日の3日間で、スケジュールは
1日目:バスタ新宿⇒上高地(深夜バス)
2日目:上高地⇒槍ヶ岳山荘
3日目:槍ヶ岳山荘⇒槍ケ岳山頂⇒上高地⇒バスタ新宿

槍ヶ岳の特徴は、とにかく小屋(槍ヶ岳山荘)までの道のりが長いこと・・。
バスターミナルからだらだらと約10時間かかります。

しかし、難しい岩場は最後の穂先(山頂)のみ。
槍ヶ岳山荘から山頂までのごくわずかな距離です。

「槍ケ岳山頂まで4.25kM」と知らせる標識

山小屋まで10時間の道程、苦難の山歩きへ

あと少しで槍ケ岳、しかしここからが長い

隊員のみんなにとっては、穂先よりも山小屋までの長い道のりの方が大変ではないか、と予想していましたが・・。

案の定、その通り。
ヒーヒー言いながら、小屋を目指しました。

途中おしゃべりをしながら、休憩を入れて疲れを紛らわしましたが、最後の方はみな無言・・。話す気力もありません。
最後はまるで牛歩のよう・・。

やっと、槍ヶ岳山荘に着いた時の感動はひとしおでした!
自然と原監督並みのグータッチを交わし、早速ビールを。
格別においしい一杯でした。

ハイネケンの緑色と融合する自然(景色)〈徳澤園にて〉

翌朝は疲労も回復し、3千mの頂上を制覇!

宿泊した槍ケ岳山荘(右手)

そうして一息入れた後、夕食の前に穂先(頂上)に登ろうと試みましたが、石井・瀬谷両隊員の脚が疲労で上がらず、この日は断念。
翌朝の回復にすべてを賭けました。

「今夜は遅くまで呑んで、語り合おう」なんて言っていましたが、夕食をお腹いっぱい食べた後は、疲労のせいで自然と就寝・・。
はたして明日は身体が動くのでしょうか!?

ところが、翌朝起きたときにはまったく心配ご無用。
二人とも元気で、私が逆にあおられる始末でした。

ということで、元気に穂先まで登ってまいりました。
これにて今回の目標は達成です!

登頂に成功した槍ヶ岳の山頂で、歓声を上げる登山隊(360度カメラで撮影したパノラマ映像)

そして、登山というのは登って来た道を戻らなければなりません。
感動もつかの間、行きに10時間かけてきた同じ道を戻ります。

石井隊員、山頂直下のハシゴを慎重に降りる

やはり下りの方が楽なせいか、おしゃべりをしながら無事にふもとの上高地へ。
時刻通りにやってきた高速バスに乗り込み、新宿へと戻ってまいりました。

では、次回の滝澤登山隊の活動も、ぜひご期待ください!
皆さまに報告させていただきます。

<つづく>



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