心身ともに健やかな高齢者を表す「アクティブシニア」やスマホやパソコン等のデバイスを駆使する「デジタルシニア」など、近年高齢者に関わる言葉数多く生まれています。
(→「デバイス」とは?)
年を重ねるごとにイキイキとなる日本の高齢者たち。そんな第二の人生を謳歌している高齢者の生き方を表す概念が「サクセスフル・エイジング」です。まだそこまで浸透していない言葉ですが、どういったものなのでしょうか。
高齢者の生き方を表す「サクセスフル・エイジング」とは
サクセスフル・エイジングは、心身ともに健やかで、自分らしく人生を楽しむアクティブシニアの生き方を表す概念と言えます。
「サクセスフル・エイジング」はアメリカで生まれた言葉
「サクセスフル」とは「成功した」「好結果の」という意味。エイジングは「経時」「年を重ねる」という意味。この言葉はアメリカで生まれたもので、正確な和訳はないと言われていますが、それぞれの言葉の意味を踏まえた上で表すならば「自分にとっての幸せを感じながら天寿を全うする」というものでしょう。
「サクセスフル・エイジング」を構成する要素
サクセスフル・エイジングを、年を重ねることを前向きにとらえています。サクセスフル・エイジングを体現するには「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」が不可欠です。QOLとは、健康状態・経済状態・生活環境・社会的環境の4つの要素が充実している様のこと。何か一つが不足することなく、バランス良く豊かであることが、サクセスフル・エイジングを実現させます。
50代〜高齢者は「サクセスフル・エイジング」についてどう思っている?
前向きに年齢を重ねている高齢者の理想像とはどういった人なのでしょうか。ここに興味深い調査があります。株式会社セガは、シニア層の趣味活動を応援するウェブサイト『シュミカツ!』で、50歳以上の男女956人を対象に「サクセスフル・エイジング」に関する意識調査を実施しました(2020年7月31日〜8月3日)。
「サクセスフル・エイジング」という言葉は70代以上の高齢者のほうが敏感?
「サクセスフル・エイジング」と認知について調べると、聞いたことがあると回答した方(「聞いたことがあり、意味も知っている」と「聞いたことはあるが、内容は知らない」の合計)は全体の2割弱(19.2%)でしたが、70代以上を見ると、3割弱が知っている状況です。まだまだ浸透していないものの、70代以上が最も関心があるようです。
年齢を重ねることに対して、どう思っている?
年齢を重ねることにどう思っているのでしょうか。全体で7割以上が「自然なことであり、あまり気にしていない」と思っていることが明らかに。年代が上がるほど割合が増加していることがわかりました。
自分の生活に満足している?
自身の生活に対する満足度について伺うと、「充実している」と回答したのは全体で6割以上でした。加えて、年代が上がるほど割合が増加しています。
サクセスフル・エイジングを体現している芸能人は?
心身ともに健やかで充実した毎日を過ごしている人とは、具体的にどういった人なのでしょうか。
「サクセスフル・エイジング」をしていると思う有名人について聞いてみたところ、男性では1位が加山雄三(83歳)、女性では1位が吉永小百合(75歳)でした。どちらも往年の銀幕スターでいまもなお活躍しています。こうしてみると、ランクインした有名人は良い意味で年齢を感じさせない人ばかり。人となりや活躍が、年齢を越えて愛されている有名人がサクセスフル・エイジングのお手本になっているようです。
これからの高齢者の生き方を語る上で欠かせないサクセスフル・エイジング。この概念の根底には、安心安全で暮らせることが必要不可欠でしょう。
安心安全な暮らしのベースは、暮らしの拠点となる住まいです。おとなの住む旅を運営する(株)イチイでは、高齢者が快適に、自分らしく自由に過ごせる高齢者向け住宅を動画でご紹介しています。ソフト・ハードともに配慮が行き届いた住まいは、高齢者だけでなく誰もが住みたくなる物件です。気になる方はぜひご覧になってくださいね。