総務省消防庁の速報にて、7月に入り熱中症の救急搬送人数が増加しているとの発表がありました。
詳細をみると、救急搬送された人の6割近くが65歳以上の高齢者とのこと。
今年は、例年以上に熱中症対策が必要です。
そこで今回は、すぐにできる高齢者の熱中症対策をまとめました。
例年、熱中症で救急搬送された約半数は「高齢者」
画像引用:熱中症を予防して元気な夏を!|消防庁
例年の熱中症による救急搬送人数をみると、高齢者が約5割を占めています。
熱中症で救急搬送された人の約4割は、入院が必要だったという結果も出ています。
どこで熱中症を起こしたのかの数値をみると、約4割が「住居」でした。
家の中だからといって安心なわけではなく、熱中症対策をしないといけないことがわかります。
高齢者が熱中症に気をつけないと危険な3つの理由
高齢者は、若者に比べて熱中症対策が必要です。
理由は以下3つあります。
①体内の水分が不足しがち(こまめな水分補給が足りていない)
②暑さ・のどの渇きに対する感覚が鈍くなっている
③汗をかきにくく体温調節機能が低下(身体に熱がたまると循環器系の負担が大きい)
熱中症の症状と対処法は以下の図をご覧ください。
画像引用:熱中症を予防して元気な夏を!|消防庁
具体的にどのうな熱中症対策が必要なのか、みていきましょう。
すぐできる!高齢者の熱中症対策3つ
画像引用:熱中症予防啓発ポスター|総務省消防庁
今日からできる高齢者の熱中症対策は、以下3つあります。
①エアコン・扇風機で部屋を涼しく
②のどが渇かなくてもこまめな水分補給を
③ふだんと様子が違うと感じたら医療機関へ
それぞれの熱中症対策の詳細をみていきましょう。
熱中症対策①エアコン・扇風機で部屋を涼しく
高齢者は、暑さに気づきにくい体質です。
加えて、電気代が気になる・もったいないという気持ちもあり、エアコンをつけずに過ごす人もいます。
ただ、室内こそ熱中症が起こりやすい場所。
心配がなさそうに感じる夏の夜は、特に注意が必要です。
室温は約26~28℃を目安に、湿度50~60%程度に保ちましょう。
熱中症対策②のどが渇かなくてもこまめな水分補給を
喉の渇きを感じにくくなっている高齢者にとって、こまめな水分補給はとても大切です。
水分補給のタイミングは、「のどが渇く前」を意識しましょう。
水分補給の理想回数は、1日8回。
コップ1杯(約200mL)の水を、起床時・朝食時・お昼前・昼食時・おやつ時・夕食時・入浴後・就寝前を目安に飲むように習慣づけましょう。
熱中症対策③ふだんと様子が違うと感じたら医療機関へ
身体の調子に違和感を感じたら、すぐに医療機関でみてもらいましょう。
家族の方は、身体の状態はもちろん、室温管理・水分補給ができているかを含め、注意してみてあげてください。
また、環境省が日々更新している「熱中症警戒アラート」は、天気予報のように熱中症の危険性を予測してくれるツールです。
熱中症の危険が高いと予想される日があれば、前日の夕方もしくは当日の早朝に発表があります。
環境省公式アカウントによるLINE通知サービスもあるため、活用すると良いでしょう。
参考:LINEアプリを活用した熱中症警戒アラート・暑さ指数の情報配信|環境省
熱中症対策をして、健康なシニアライフを
高齢者の熱中症対策をお伝えしました。
熱中症の対策は、温度調節・水分補給など、日々の小さな心がけでできます。
対策を習慣化して、少しでも体調に異変を感じたらすぐに対処することが大切です。
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