毎年、梅雨入りの6月から梅雨明けの7月末までによくある、高齢者ならではの健康トラブル。
気をつけたいのは、かくれ脱水・蒸れ・カビやダニ。
それぞれ、正しい対策をおさえておくことが大切です。
それでは、梅雨入りから梅雨明けまでの高齢者の健康対策をみていきましょう。
はじめに:梅雨っていつからいつまで?
気象庁より、沖縄地方は5月18日ごろ梅雨入りしたと発表がありました。
平年、沖縄以外の地域は6月に入ると徐々に梅雨入りしていきます。
全国的な梅雨明けの目安は、6月末~7月末。
8月に入れば全国的に梅雨明けです。
梅雨の時期、高齢者が気をつけるべき3つの健康トラブル
毎年6月~7月末の梅雨時期、高齢者によくある健康トラブルは以下3つ。
- 脱水症の一歩手前、かくれ脱水
- 蒸れによる皮膚トラブル
- カビやダニの繁殖がきっかけとなる症状
各症状と対策法をみていきましょう。
梅雨時期の高齢者の健康トラブル1.かくれ脱水
梅雨時期の高齢者の健康トラブル1つ目は、脱水症の一歩手前「かくれ脱水」です。
6月に入ると既に暑さが気になる時期。
かくれ脱水とは、脱水症のもっと前の症状のことで、脱水症状を自覚していない状態のことをいいます。
軽度の脱水症になりかけているものの、気づかないため対策できず、次第と脱水症になってしまう可能性があります。
高齢者は、かくれ脱水からもとの健康状態に戻る力が弱いです。
そのため、高齢者はかくれ脱水に注意し、脱水症を防ぐように気をつけましょう。
かくれ脱水の症状は以下です。
■かくれ脱水チェックポイント
・体がだるいと感じる
・食欲が以前よりも落ちた
・なんだか疲れやすくなった
・手の甲の皮膚をつまむと、跡が3秒以上残る
・口の中がねばねばする
・食べ物が飲み込みにくい
・便秘、便秘気味
上記の症状に心当たりがあれば、こまめな水分補給を徹底し、栄養バランスの良い食事・規則正しい生活を送るようにしましょう。
梅雨時期の高齢者の健康トラブル2.蒸れ
梅雨時期の高齢者の健康トラブル2つ目は、蒸れによる皮膚トラブル。
暑さと湿度が目立つ梅雨時期は、汗による蒸れが原因で皮膚トラブルが発生しがちです。
ほとんどは、蒸れによる皮膚かぶれ。
座っている時間が長い・横になる時間が長い人は、特に注意が必要です。
高齢者は摩擦により皮膚トラブルが起こりがちなため、衣類や寝具との摩擦をできる限り防ぎましょう。
衣類や寝具を清潔に保ち、栄養がじゅうぶん摂れる食事を心がけてください。
着替え・入浴時、皮膚状態を丁寧に観察することも、皮膚トラブル予防につながります。
梅雨時期の高齢者の健康トラブル3.カビやダニ
梅雨時期の高齢者の健康トラブル3つ目は、カビやダニの繁殖がきっかけとなる症状。
カビやダニは、梅雨だけでなく台風の時期にも繁殖しやすいので注意が必要です。
高齢者は体力・免疫が低下しているため、カビやダニをきっかけにアレルギーや呼吸器系疾患を引き起こすおそれがあります。
カビやダニによる症状は以下です。
- ぜんそく
- アレルギー性鼻炎
- 皮膚炎
カビやダニによる症状を防ぐためには、まずは身体を清潔に保つこと。
お風呂でしっかりと身体を洗い、こまめに清潔な下着に着替えましょう。
皮膚の乾燥を防ぐことも、トラブル防止に役立ちます。
そして、除湿器を活用して、部屋の湿度を50%以下に保つようにするとベストです。
梅雨時期、高齢者ならではの健康対策をしっかりおさえよう
梅雨入りから梅雨明け時期の、高齢者の健康対策をお伝えしました。
梅雨時期は、かくれ脱水・蒸れ・カビやダニに注意することが大切です。
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