
シニア世代に人気のスポーツといえば、「登山・ハイキング」が今や定番です。
登山家・滝澤 圭一郎が綴る「シリーズ 山と共に」。今回は日本百名山の2つの名峰「岩手山」から「八幡平」まで縦走し、3日間で70㎞を走破した山旅についてご紹介します。
【シリーズ 山と共に】<第20章> 日本百名山の名峰「岩手山から八幡平へ」縦走の旅、3日間で70㎞を走破!

岩手山の山頂付近、早朝の景色
写真・文/登山家 滝澤 圭一郎
1975年、長野県上田市に生まれる。毎月、全国の山々に挑んでいる。月に100キロ以上走り込み、トレーニングを欠かさない。マラソンランナーでもある。㈱イチイ 秋葉原店・巣鴨店店長としても多忙な日々を送る。
初めて北東北の山に挑戦!
今夏、お盆休みを利用して「岩手山&八幡平縦走」の3日間の旅に出ました。
コロナ禍で自粛生活を続けるなか、久しぶりの登山。
そして、初めて北東北の山へと向かったのです。
初日のスケジュールは、東京駅〈新幹線〉→盛岡駅〈バス〉→県民の森登山道→岩手山(いわてさん)山頂→不動平(ふどうだいら)避難小屋にて宿泊。
岩手県の最高峰・岩手山(標高2,038m)は県のシンボルであり、地元の方々にとってはまさに誇り(写真上が山頂)。
「日本百名山」の一つに選ばれていますから、全国の登山家にとっても憧れの山です。
私自身も百名山に登れるのは久方ぶりのこと。
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太古の火山が生んだカルデラの造形美

カルデラ(凹地)の中から、山頂の一角を仰ぐ
岩手山の山頂には火山活動でできた大きな凹地(えぐれた形状)、いわゆる「カルデラ」が見られます。
およそ70万年前から30万年前は火山活動が活発だったそうで、自然がつくり出した造形美に圧倒されました。

不動平避難小屋(左)と岩手山
初日の夜は「不動平避難小屋」に泊まることにしました。
小屋は小さいながらもキレイで、とても快適です。

早朝の岩手山山頂近く

左が岩手山山頂、中央が草原地帯
翌朝、岩手山の山頂付近から眼下を見下ろすと、朝焼けのなか、のどかながらも壮大な景観が広がっていました。
2日目の行程は、不動平避難小屋→<ひたすら歩いて>八幡平(はちまんたい)→山小屋・陵雲荘(りょううんそう)にて宿泊。
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ゴツゴツした岩が転がる「鬼ケ城」をゆく

鬼ケ城の稜線をゆく筆者
岩手山から八幡平へ向かう途上、唯一危険だと感じたスポットが「鬼ケ城(おにがじょう)」の稜線でした。
鬼の名前の通り、ゴツゴツした岩だらけの荒々しい山肌が続いていたのですが、慎重にひたすら前へと進んでいきました。
この日は27キロ歩き通し、ようやく八幡平の山頂(標高1,614 m)へたどり着きました(写真上)。
こちらの山も名だたる「日本百名山」の一つです。
高原地帯にあるため、山頂なのにわざわざ見晴台が設置されていました。
2日目は、八幡平山頂近くの山小屋・陵雲荘(写真上)に泊まります。
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八幡平の遊歩道で森林浴に浸る
3日目の行程は、陵雲荘→前森山→安比(あっぴ)高原駅→盛岡駅→東京駅。
当日は早朝から八幡平の遊歩道(写真上)を進みましたが、とても歩きやすいうえに、マイナスイオンを思う存分浴びながら、気分良く森林浴に浸れました。

霧に包まれた八幡平と八幡沼
上の写真中央の八幡平山頂は高原だけあって、「のっぺり」とした形。山のふもとには八幡沼が横たわっています。

黒谷地湿原
八幡平のふもとに広がる湿原地帯を進んでいきました。
こちらの湿原にて一休み、最高の景色を見ながら朝食を頂きました。
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ブランコが風に揺れる前森山山頂
安比高原スキー場に到着。今回の最後の山「前森山(まえもりやま)」をふもとから仰ぎました(写真上)。
安比高原の前森山山頂には、なぜかブランコが設置され、風に揺れていました。

滝沢駅に降り立った筆者
今回の登山ツアーはすべての行程が無事に終わり、下山へ。
そして、帰路は安比高原駅から列車に乗り込んだのですが、盛岡駅までの途中、私と同名の「滝沢駅」に着いたとき、思わず下車してしまいました。
この地域には「滝沢」姓の人たちが多いとのこと。
以前から訪ねてみたかったので、念願が叶いました。
この3日間はトータルで70キロを走破し、歩きごたえのある旅路でした。
雨が降ったり止んだりと天候が悪いなか、要所要所では雲が抜けて、素晴らしい絶景と出合うことができました。
これからも登山はコロナの感染防止に一層努めながら、安全に活動していきたいと思います。
<つづく>
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