2021年は防災について考えさせることが多い年。東日本大震災が起こって10年を迎え、各地で大雨特別警報が発表されるなど、自分の身を守る術を知る必要性を強く感じます。
災害時には備蓄品はもちろんですが、情報取得が欠かせません。そこで必要になってくるのが防災アプリ。スマホユーザーならインストールしておきたいものです。しかし、高齢者のスマホはユーザーにはまだアプリの種類を知らなかったりアプリを使いこなしていない人も多いはず。高齢者のスマホユーザーの防災アプリ事情はどうなっているのでしょうか。
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高齢者スマホユーザーはいかに!?防災アプリ有無を調査
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2021年1月に防災に関する調査を実施。その中で防災アプリについて聞いています。
スマートフォンを所有している人に、防災系アプリを1つでもインストールしているかと聞くと、結果は約47.3%と約半数近くがインストールしていました。
アプリの種類は下記の通りです。
インストールしているアプリの種類は「Yahoo!防災アプリ」が最も多く、次いで「NHKニュース・防災」でした。
年代別に見てみると50代以降から半数を超えています。60代70代では6割越えと、防災意識の高さが垣間見えます。
また、防災意識レベルと掛け合わせてみると、防災意識が高い人ほどインストールしていることがわかります。結果、「シニア層」や「防災意識が高い人」ほど、インストールしていることがわかりました。コロナ禍のオンライン普及によってデジタルシニアと呼ばれる高齢者も増えています。デジタルシニアはYouTubeやSNSにも積極的。スマホも使いこなしアプリを積極的に取り入れる高齢者も増えているようです。
高齢者スマホユーザーが防災アプリをインストールしたタイミング
では、いつのタイミングでインストールしたのでしょうか。他世代との特徴として、スマートフォンを直近で所有したい人は、長く所有している人と比較すると、防災系アプリのインストール率が10ポイント以上低い傾向が見られました。やはり使用している年数が長い人ほどインストールしており、50代以降が顕著です。
年代別・インストールしている防災アプリ(種類別)
年代別にインストールしている防災アプリを見るとこのような結果に。60代・70代は「NHK
ニュース・防災」「防災情報全国避難ガイド」「自治体が作成したアプリ」をまんべんなくインストールしていることがわかりました。
エリアごとの防災アプリインストール率
エリアごとのインストール率と種類別インストール率は下記になります。
調査の結果、高齢者スマホユーザーは防災アプリのインストール率が高いことがわかりました。コロナ禍ではデジタルシニアが増えたと言われていますが、高齢者がアプリを駆使することはもはや珍しいことではないようです。防災アプリのような情報を得るアプリ以外にも脳トレアプリなどで楽しむ高齢者も多いよう。スマホが高齢者の必需品となる日もそう遅くはないかもしれませんね。