誰でも年齢とともに身体がいうことをきかなくなりますが、介護施設に入るより、できるだけ住み慣れたわが家で暮らしてゆきたいのが本音でしょう。
そこで、ご高齢者がいつまでも自宅で生活を続けられるよう、全国の各自治体では住宅を改修[手すりの設置、段差の解消(→「バリアフリー」とは)など]する費用を支援しています。
これからもわが家で自分らしいセカンドライフ(→「セカンドライフ」とは)を過ごすために、地元にはどんな支援制度があるのか、いま一度チェックしておきませんか。
〈制度の名称や内容は、各自治体で異なります〉
住み慣れたわが家で暮らしてゆくために
住宅の改修費用を支給する制度は、高齢者の心身の能力に合わせて、自立した生活が営めるよう支援するものです。
(貸主の承諾があれば、賃貸住宅も対象となる)。
要介護になることをできる限り防ぐ、あるいはいま以上悪化しないようにすることを目的としています。
ご本人だけでなく、身近で支える家族の意見も踏まえて、改修計画を立てていくことが大切です。
要介護者には20万円(自己負担1割)まで支給
基本的な制度の仕組みは次の通りです。
❑支援の対象となる人
⑴介護保険の要介護・要支援の認定を受けている65歳以上の方
⑵上記の認定を受けていないが、心身の機能が低下している65歳以上の方
(但し、支給対象となる改修工事は限られることがあります)
❑支給の限度額
要介護者の場合は20万円(うち自己負担は1割)
❑支援を受けられる「住宅の改修例」
1.『手すり』を廊下・トイレ・浴室などに取りつける
2.家の中の『段差』をなくし、ころばないようにする
3.床などの材料を変えて、すべらないようにする
4.扉(開き戸)を引き戸等に取り替える
5.和式トイレを洋式トイレに取り替える
この5項目について、少し詳しく見ていきましょう。
1.『手すり』を廊下・トイレ・浴室などに取りつける
思わずころんでしまってケガをすることのないように―。
家の中を歩くときに楽に移動できるように―。
「手すり」が必要なところにあると、わが家もけっこう使いやすくなります。
○廊下・便所・浴室・玄関などに取り付けます。転倒を防いだり、歩くのを助けてくれるでしょう。
○手すりの形態は二段式、縦付け、横付け等があります。
2.家の中の『段差』をなくし、ころばないようにする
家の中には少し高くなっている「段差」がいくつもありますが、足を引っかけてころんでしまうと危険です。
部屋・廊下・玄関などで敷居を低くしたり、スロープを設けることでより安全になります。
○居室、廊下、便所、浴室、玄関等の間における床の段差、玄関から道路までの通路の段差または傾斜を解消する工事です。
○具体的には敷居を低くする工事、スロープを設置する工事、浴室の床のかさ上げ等があります。
3.床などの材料を変えて、すべらないようにする
畳敷きの居室は、フローリング等へと床材を変更します。
浴室は、滑りにくいものに変更します。
4.扉(開き戸)を引き戸等に取り替える
開き戸タイプの扉は、引き戸や折り戸、アコーディオンカーテン等に取り替えるほか、ドアノブの変更、戸車の設置なども支給対象です。
5.和式トイレを洋式トイレに取り替える
🔹東京都の場合はこちらを参照 ☟
http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/contents/tokushu/jutakukaisyu/02_02.html
参考資料:独立行政法人 福祉医療機構HP
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