シニア世代の皆様へ暮らしてみたい街での〝お試し居住〟を提案してきた当サイトですが、私たちが幸せに過ごせる街はどこにあるのでしょうか?(→「トライアルステイ(お試し居住)」とは?)
そこで、「どの県に住むのが一番幸せなのか」と問いかける調査リポート「全47都道府県 幸福度ランキング」をご紹介します。
先月、同ランキング2020年版の新版(第2刷)が発行されましたので、最新のランキングをお伝えしましょう。
二地域居住や移住したい街を探しているアクティブシニアの皆さんにとって、参考になりそうです。(→「二地域居住」とは?)
トップは福井県!「仕事」「教育」で2位以下を引き離す
この「都道府県幸福度ランキング」は一般財団法人 日本総合研究所が2012年から2年ごとに発表。
幸福感を評価する基準としては「健康」「文化」「仕事」「生活」「教育」の5分野を設定し、75の指標で都道府県別の「幸福度ランキング」を算出しています(合わせて、20政令指定都市と48中核市のランキングも集計)。
その最新の総合ランキングで、47都道府県のトップに立ったのは「福井県」でした。
2014年から4回連続の首位に輝いたのです。
強さの要因は、2012年から1位を守り続けている「仕事」と「教育」です。
なかでも「教育」は、他の都道府県を大きく引き離す得点となっています。(→「生涯学習」とは?)
暮しやすさは富山県、健康志向なら山梨県
🔳都道府県の幸福度ランキング
総合ランキング─4回連続トップは福井県
基本指標ランキング─5回連続トップは東京都
健康分野ランキング─山梨県が初の1位
文化分野ランキング─大都市圏が上位に
仕事分野ランキング─上位に波乱も
生活分野ランキング─富山県が5回連続トップで抜群の安定力
教育分野ランキング─強い北陸3県、茨城県も初の3位に
そんな福井県を猛追しているのが「富山県」です。
2012年から1位を維持している「生活」を軸に、その他の分野も上昇。
前回の5位からランクアップしました。
こうした中で3位に入ったのが、過去4回連続で2位だった「東京都」です。
「基本指標」と「文化」では圧倒的な強さを誇っています。
第1回調査の2012年と比較して上昇が目立ったのは、山形県(31位→8位)と新潟県(33位→18位)、佐賀県(29位→17位)でした。
上昇の要因はそれぞれ異なるものの、「基本指標」と「生活」が比較的安定していることが共通項としてみられます。(→「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」とは)
政令市では、さいたま市が1位に返り咲き!
また、政令指定都市と中核市の幸福度ランキングは以下の結果になりました。
❑政令指定都市の幸福度ランキング
総合ランキング─さいたま市が1位に返り咲き
基本指標ランキング─総合ランキング上位市が強い
健康分野ランキング─仙台市が安定の1位
文化分野ランキング─観光的魅力で京都市がトップに
仕事分野ランキング─安定した企業活動で川崎市がトップ
生活分野ランキング─地域に根差した生活基盤で新潟市が1位
教育分野ランキング─学校と社会両方の教育環境が整う京都市が1位
中核市では、豊田市の強さ際立つ
❑中核市の幸福度ランキング
総合ランキング─豊田市が2016年から引き続きトップ
基本指標ランキング─豊田市が3回連続の1位
健康分野ランキング─前橋市が初めて1位を獲得
文化分野ランキング─佐世保市がトップ
仕事分野ランキング─1位は豊田市、長野市が2位
生活分野ランキング─トップは今回も富山市
教育分野ランキング─呉市が学校と社会領域で上位となりトップへ
出典:『全47都道府県幸福度ランキング2020年版』(単行本)
・著者:寺島実郎【監修】/一般財団法人日本総合研究所【編】/日本ユニシス株式会社総合技術研究所【編】
・発行:東洋経済新報社
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