第二の人生を謳歌するべく、ボランティア活動やNPO団体の参加、起業をする高齢者が増えています。また、最近は企業も高齢者の採用を積極的にしているところも多いです。豊富な経験と知識は企業にとっても貴重な即戦力となります。
従業員の定年を65歳からなんと80歳へ大幅に引き上げた企業が現われ、話題になっています。 大手家電量販店の株式会社ノジマが7月末に発表した新しい人事制度ですが、 同社は「シニアの豊富な経験や能力を活用したい」「働くシニアを応援していきたい」と話しています(人事総務部)。 人生1...
また、生涯学習を始める高齢者も多く、生涯学習の講義を始める大学も増えています。これまで「おとなの住む旅」でも、高齢者が学べる大学についてご紹介してきました。
最近「生涯学習」という言葉が、よりポジティブに語られるようになりました。(→「生涯学習」とは?|おとなの住む旅 用語解説) 人は生涯にわたって学んでいくことで、「人生を豊かに」することができます。 そこでおススメしたいのが、多くの大学が一般向けに開設している「公開講座」です。 どこの大...
内閣府が提唱した「人生100年時代」によって、再就職や生涯学習など第二の人生を豊かにしようと精力的に活動し始めるシニア世代が増えています。(→「生涯学習」とは?|おとなの住む旅 用語解説) それに伴い、シニアが学べる講座を開催する大学が増えてきました。首都大学東京もその一つです。今年4月からシ...
しかし、新型コロナの影響で生涯学習をしたくても、外出するのもままならないもの。しかし、生涯学習も時流を汲み取って進化しています。先日、千葉県・松戸市はオンライン配信での生涯学習を発表しました(受付終了)。一体どのようなものなのでしょうか。
新しい生活様式に沿ったオンライン生涯学習とは?
千葉県松戸市が行うのはYouTubeを用いた動画配信講義。YouTubeといえば、最近では演者としてシニアユーチューバーも増えています。高齢者にとっても身近なツールになってきました。
(→「ユーチューバー」とは?)
子どもから高齢者を対象に、新しい生活様式に沿った学びのスタイルを提案していくとのことで、その第1弾としてジャズの魅力を魅力を学べる「Jazzを学ぼう(3回講座)」を配信することにしました。
主催は松戸市、松戸市が行う生涯学習とは?
「Jazzを学ぼう(3回講座)」を主催したのは松戸市教育委員会生涯学習推進課。同課では、市民の学習機会と学びのきっかけづくりを支援することを目的として、多様な講座を開催してきました。これまでに116講座を開催し、参加者数は7,961人にのぼります。各種講座には高齢者も多数受講され、高齢者の豊かな生きがいづくり・交流の場の一助となっています。
また、同課は「まつど生涯学習大学講座」も開催(こちらも受付終了)。60歳以上を対象に、あらためて松戸に関すること、暮らしに身近な問題を学習できる場を提供。地域ごとに班分けをして、地域での新たな仲間づくりのお手伝いをします。
2回目となるジャズ講義
松戸市教育委員会生涯学習推進課は2019年にも、同様のジャズ講義を開催しています(対面)。講師による講義から実践演奏など、充実した内容です。
2020年のジャズ講義は?
今回の講義は、敷居の高い音楽イメージがある「ジャズ」を身近に感じられるよう、ジャズの魅力を3つのポインにして紹介。「ジャズに興味があるけど、難しくてよくわからない」という方でも楽しめるよう、講師による実践演奏も取り入れて学習していく講座です。
オンラインジャズ講座(配信講座)概要
●講義内容
1.8月11日(火)公開開始
Jazzを学ぼう①~リズム編~
内容:リズムの構造、リズムの感じ方について
2.8月18日(火)公開開始
Jazzを学ぼう②~アーティキュレーション編~
内容:ジャズにおけるフレーズの感じ方について
3.8月25日(火)公開開始
Jazzを学ぼう③~スケール編~
内容:ジャズ特有の音階(スケール)、アドリブソロの例
●講師
東海大学高輪教養教育センター 准教授 田丸 智也 氏
バークリー音楽大学(Berklee College of Music)ジャズコンポジション科卒業。帰国後、作曲・演奏家として音楽制作作品多数。2014 年より港区、世田谷区、関東近県からの依頼でジャズ講座を担当している。
講師HP(www.tamarutomoya.com)
このように地方自治体で高齢者の背中を後押しする取り組みも、オンライン化するなど進化しています。今後も高齢者が安心して楽しめる取り組みが増えていくことに期待したいですね。