【高齢者1,000人に聞いた】”withコロナ”実態調査でわかった生活&体調の変化とは?

7月15日に東京都は、新型コロナウイルス感染症の感染状況の警戒レベルを、最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げました。まだまだ油断できない中、新型コロナウイルスとの関わりを意識しながらの生活が続いていくと言えるでしょう。新型コロナウイルスとの生活を余儀なくされますが、このような状況下で高齢者はどのような生活を送っているのでしょうか。

オムロン ヘルスケア株式会社は、65歳から85歳の男女1,000人を対象に、「65歳以上の高齢者1,000人に聞いた”withコロナ”実態調査」を実施しました。新型コロナウイルスの影響によって生活スタイル・体調はどのように変化したのでしょうか。高齢者のリアルな状況をご紹介します。

【調査の概要】
■調査対象 :関東在住の65歳以上の男女   
男性65-69歳 136人 / 女性65-69歳 133人
男性70-74歳 133人 / 女性70-74歳 131人
男性75-79歳 133人 / 女性75-79歳 133人
男性80-85歳 136人 / 女性80-85歳 129人
合計 1,064人
■調査エリア :関東
■調査方法 :インターネット調査
■調査期間 :2020年6月25日(木)~2020年7月5日(日)

新型コロナウイルス感染症の感染拡大前後の高齢者の運動量について

外出自粛が続いたことにより、運動をする機会が減った人は多いと思います。高齢者も運動する機会は減ったのでしょうか。

運動量が減少した高齢者は半数以上!

65歳以上の男女1,064人に、運動量の変化を質問したところ、53.8%と半数以上が「運動量は減少した」と回答しました。一方、「増加した」と回答したのは約6%、「変わらない」と回答したのは35.9%でした。

運動量が減少した高齢者、時間にしてどれくらい減った?

運動量が減少したと回答した方に、減少した運動時間(一日平均)を質問したところ、約半数の方が「30分~1時間」減少したと回答しています。

高齢者の日常で減少した行動は「宿泊を伴う旅行」がトップに

続いて聞いたのは「日常の行動」について。全国の緊急事態宣言解除から1ヶ月が経過し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と現在を比べると、日常で減少した行動で約60%と最も多かったのは「宿泊を伴う旅行」。「日常的な買い物」も減少していることがわかりました。「ウィンドウショッピングなどの長時間の外出」や「散歩」などの屋外に出かける行動自体が減少。このことから、歩行を含めた運動量の減少が生じていることが推測できます。

新型コロナ感染症拡大前と同じ状況に戻った、高齢者の行動とは?

次に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と同じ状況に戻った行動について調査。すると、「とくになし」と回答したのが約40%。生活に必要な「日常的な買い物」「通院」などの行動でさえも、4人のうち3人が戻っていない結果となりました。緊急事態宣言が解除された現在もなお、感染防止のための生活を続けていることがわかりました。

新型コロナウイルス感染症の影響による高齢者の体調の変化について

ライフスタイルとともに、健康面でも何か変化はあったのでしょうか。今度は高齢者の健康面について聞いてみました。

不調を感じる高齢者は約3割、体はどこが一番不調?

全国の緊急事態宣言解除から1ヶ月が経過し、体の不調を感じている人は34.5%でした。また、不調を感じるのは「膝の痛み」がトップに。

体のどんな不調かを質問したところ、「膝の痛み」に続いて、「腰痛」が50.7%「目の疲れ」が45.5%という結果となりました。

不調の高齢者、何か対策は?

不調を抱えている高齢者は対策をおこなっているのでしょうか。対策について質問をしたところ、約60%が不調対策をおこなっていました。

対策は「通院」「姿勢に気を付ける」「散歩」と日頃の生活の中でちょっと意識すればできることばかりでした。

withコロナ時代の高齢者の不調対策とは

withコロナ時代の不調対策として、今後自宅で取り入れたいことを聞いてみると、「姿勢に気を付ける」が47.1%、「ストレッチ・エクササイズ」が38.3%、「自宅敷地内での散歩」34.3%という結果となりました。

今後の不調対策には、室内で出来るものが定番となりそうです。「おとなの住む旅」でも、自宅でできる運動についてご紹介しています。

今回の調査では、高齢者の外出する機会が減少したことが運動不足を引き起こし、体調に支障が生じていることがわかりました。今後もこのような状況は続いていくでしょう。だからこそ、日々の暮らしの中にちょっとした運動を取り入れることが重要であると言えます。前述した過去記事で紹介しているストレッチや簡単な運動など、できる範囲での運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

出典:PRTIMES

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