「リバースモーゲージ」とは
金融機関からの借入れ方法の一つで、住宅ローンを完済している自宅(所有不動産)を担保にして、融資が受けられるという形態です。
対象は55歳または60歳以上。
借入金は、高齢者住宅への住替え費用に使われる動き
借りられる金額は不動産の評価額の限度内となりますが、その使いみちについては条件も少なく、おおむね自由です。
いま高齢者住宅への住替え費用にあてる人たちが増えています。
生きている間は返さなくていい借入金
このローン商品のメリットとしては、担保にした自宅にはこれまでと何も変わらずに住み続けられることです。
そして、最大の特徴は返済の仕組みにあります。
他のローンとまったく違うのは、「生きている間は返済しなくて良い」という点でしょう(但し、利息は支払う)。
亡くなった後に、親族等が手続きして担保不動産(自宅)を売却し、その代金で借入れ金を一括返済するというスキームだからです。
高齢社会の進展で、大手銀行が普及に注力
高齢者人口の増加を背景に、大手銀行などが2013年頃からリバースモーゲージを積極的に取り扱うようになりました。
欧米ではすでに普及しているローン商品ですが、日本でも一般の関心が次第に高まり、最近は契約数が3年前の2倍へと伸びてきています。
不安な老後2000万問題も解決?! 持ち家が生活資金生み出す
日本では高齢者世帯の持ち家率が8割にも達しています。
それだけに、年金不安と老後2000万円問題を受けて、(リバースモーゲージで)持ち家を活かし、将来の生活資金や高齢者住宅への住替え費用などを用意する(借り入れる)動きが、今後ますます強まりそうです。
『リバースモーゲージ』今なぜ人気なのか? シニア世代の利用が増えているローン商品「リバースモーゲージ」。高齢者向け住宅の入居費用としても使われています。 (→「リバースモーゲージ」とは?|おとなの住む旅 用語解説) 今、なぜ支持されているのでしょうか? 12年前、業界に先がけてこの商...