独身のミドル・シニア世代の「婚活・恋活」で大きな壁とされるのが「家族の存在」。
親だけでなく、子どもがいる人も多いだけに、シニアの皆さんはその反応が気になり(いい年をして恥ずかしいなど)、恋愛に対して臆病になりがちとも言われています。
ところが、今月公表された調査リポートによると、「婚活のことを家族に伝える人は少ないが、実際の家族の反応は賛成・応援が大多数」という結果が明らかになりました。
独身シニアの婚活が閉鎖的なイメージもあるなか、恋愛に消極的だった人たちも家族の応援があれば、変わってゆけるのでしょうか。
「独身ミドル・シニアの婚活調査」発表
結婚相談所「パートナーエージェント」を運営するタメニー㈱(東京・品川区)は9月中旬、50~79歳の独身男女約2,400人に行った「独身ミドル・シニア世代の婚活・恋活に関する調査」(9月初め集計)の結果を発表しました。
本調査は毎年実施していますが、コロナ禍以降初めての今回の調査では、独身ミドル・シニア世代の恋愛の実態に変化はあったのでしょうか。
➊「恋愛中」はコロナ後最多の20.5%
コロナ禍以降初の今回の調査では、独身ミドル・シニア世代の20.5%が「交際している相手がいる」(12.5%)・「好意を寄せている相手がいる」(3.2%)・「なんとなく気になっている相手がいる」(4.8%)と回答。
「恋愛をしている」人はコロナ禍以前の2018年に比べると少ないものの、2022年の19.0%より増加しました。
➋婚活のこと「伝えない」が7割
婚活・恋活に前向きな人のうち、それを家族に「伝えた」人はわずか6.7%で、「近いうちに伝えたい」(4.4%)を含めても1割程度でした。
一方、「伝えたいとは思わない」(21.8%)「伝えるつもりはない」(44.4%)が約7割と圧倒的。
独身ミドル・シニアの婚活では、親や子どもなど“家族”の存在が大きな壁になっているようです。
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➌家族は「良い」6割、大多数が「賛成」
一方、婚活・恋活をすること(したいと思っていること)を家族に伝えた人にその反応を聞いたところ、「良い」(58.8%)、「やや良い」(5.9%)という結果でした。
前述の通り、家族には話しづらいという人が多数ですが、思い切って話してみると、「がんばれ」「サポートする」など、家族の理解はしっかりと得られることが分かりました。
「サポートするから積極的に行け!」
【家族の反応】
『全面的にサポートするから積極的に行けと言われました』(男性)
『いい人に巡り会えるといいねと言われました』(女性)
『がんばれよと応援されました』(女性)
『母が、早く家に来てくれたらいいと』(男性)
『「その歳でもちゃんと考えていたんだ」と(笑)。親は、残す子どもが独り身では心配だったんだと分かりました』(女性)
今回の調査リポートでは上記の結果を踏まえ、こう総括しています。
「平均寿命が男女とも80歳を超え、長い人生を豊かに過ごそうと、恋愛や結婚を前向きに考える独身ミドル・シニア世代が増えてきました。
サポートしてくれる家族も少なくないため、今後、独身ミドル・シニア世代の婚活・恋活はよりオープンなものに変わっていくのではないでしょうか」
この記事と画像(グラフ)の出典:タメニー㈱ 公式サイト
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