離れて暮らす高齢の親への贈り物として、いま子世代から評判のいいサービスが『声のアルバム』です。
子どもから依頼を受けたスタッフが親のもとを訪問してインタビューを行い、その音声を編集して届けるという商品。
インタビューでは主に子どもの幼い頃の話を引き出しますが、その声と話を聞いていると親も子も幸せな気持ちになれるところが人気の理由です。
そんな高齢の親に喜ばれる新感覚のギフトを紹介します。
高齢の親へ若き日の想い出をプレゼント
この『声のアルバム』は、兵庫県西宮市の事業者・3good(スリーグッド)が今年9月にリリースしたアイディア商品です。
今回の商品開発の目的は、遠距離介護や一人暮らし高齢者の孤立などが社会問題となる中、親と子のコミュニケーションを促すこと。
それによる高齢者の心の充足(幸福感)が、身体の健康につながる(健康寿命をのばす)ことを目指しています。
そんな「声のアルバム」は、高齢期の親子(親80代・子50代前後を想定)がメインターゲット。
子どもから依頼を受けて親のもとを訪問し、2時間のインタビューを行うサービスです。
親へのインタビューでは、主に子どもの幼い頃の話を聞き出します。
これを30分に編集し、QRコードで読み取れる特別パッケージにして商品を届けるという流れです。
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近畿圏で展開、価格は1万円+交通費
そして、親には50年近く前の子どもが生まれた頃を振り返り、その家族ならではのエピソードを話してもらいます。
終了後、ほぼ全ての親が「楽しかった」という感想を述べるとのこと。
また、子どもたちも、親が自分の幼少期を楽しく話している声だったり、ポジティブな感想を聞くことで、幸せな気持ちなれるところが「声のアルバム」の最大の特徴です。
【商品概要】
⑴料金:オープン価格 10,000円(税抜)
※交通費は別途〈大阪駅を起点とした実費相当〉
⑵対象エリア:近畿圏内
〈公共交通機関で大阪駅より片道で約2時間以内の範囲〉
※近畿圏以外のエリアも相談可
大阪府太子町、ふるさと納税で採用!
いま地方自治体からも評価する声が上がってきました。
大阪府太子町は今年10月より、ふるさと納税の返礼品に「声のアルバム」を採用することを決定。
この町で育ち都会に出た子世代が、今も地元に住む親のために「声のアルバム」を贈ることは、本来のふるさと納税の趣旨に沿うからです。
そして、離れていても地元のことを想う人たち、いわゆる関係人口の創出にもつながることが期待されています。
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きっかけは当社代表の介護経験
当社代表の光川 和子さんは山口県の出身です。20~30代で父の病気と祖母の認知症介護を経験し、支えていく家族にも目を向ける必要性を感じてきたとして、こう話しています。
『特に地方ではこれから、遠距離介護が激増してゆく20年となるでしょう。
この課題の解決を、医療や介護とは別のアプローチで実現できないだろうかと考えたのが「声のアルバム」です。
これまで広告代理店や事業会社で培ってきた知識や理論をもとに、持続可能なビジネスを作っていきたいと思います。
一人ひとりが幸福を感じながら、「今日もいい1日だった」と思えるような社会の実現をめざしていく考えです』
この記事と画像の出典:3good 公式サイト
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