高齢者住宅や老人ホーム等の募集・契約及び賃貸住宅の管理などを手がける株式会社イチイ。
同社からの投稿文「少子化をストップ! 独身者のための自立応援プロジェクト」をご紹介します。
少子化をストップ! ㈱イチイの「独身者の自立応援プロジェクト」
実家の空室から家賃収入~結婚・出産に至る“幸福実現プラン”描きます
中高年の未婚の男性で、実家で親と同居している方々。私たちのまわりでもよくお会いし、珍しいことではなくなったと思いませんか。
当社のお客様からも、こんなご相談をいただきました。
【老人ホームに単身で入居された80歳女性からのご相談】
『今はひとり実家で暮らしている独身の息子のことが心配なんです。母一人子一人で、ずっと一緒に生活してきましたから』
そこで、40代後半の息子さんに近況を尋ねてみました。
【結婚を夢みる40代後半の息子さん】
『いま目標にしていることが2つあります。「給料が少ないので、まずは収入を増やしたい」「収入が増えたら婚活を始め、なんとかお嫁さんをもらいたい」。この2ステップで夢の実現をめざしているんです』
【当社からのアドバイス】
『収入のアップに向けて、今のご実家(戸建)を改修することをお勧めします。立地が良いですから、戸建の空き部屋を貸せるようにリニューアルすれば、家賃収入が見込めると思います』
結婚しない30代男性は4割へ
いま独身で親と同居している方の中には、30代になっても収入が少なく、実家に頼らざるを得ないケースも少なくないそうです。
文部科学省の2014年度調査によると、この年の大学卒業者56万5千人のうち、派遣・アルバイト・無職の人は21%。
大学を卒業しても、正社員として就職できない人が10人に2人もいます。
親と同居する背景には、経済的な事情もあるようです。
次に、同居している人の割合を見ると(厚生労働省・2009年度調査)、30~34歳では男性が48%、女性が36%。
つまり、30代前半の男性は2人に1人が実家暮らしということになります。
すでにお気づきでしょうが、親との同居が増えている背景には経済面だけではなく、男女ともに「結婚しない」又は「結婚年齢が遅くなっている」という事情と関係があるのです。
それでは、年齢別に未婚者の割合(09年度)を見ると、30~34歳では男性42%・女性30%、40~44歳では男性20%・女性12%となっています。
ひと昔前と比べると、驚くような高さと言えるでしょう。
親(子)離れできない南欧の家族
もう一つ、日本の将来が心配になってくるデータがあります。
内閣府の13年版白書によると、ヨーロッパ諸国の調査(12年)では未婚者が親と同居している割合(以下、同居率)の高い国ほど、出生率が極めて低いという相関関係が明らかになりました。
親と同居している若者(25~34歳)の割合が低いスウェーデン(4%)では出生率が1.9%と高いほか、同居率が11%と低いフランスも出生率は2%と高いのです。
その一方で、同居率が48%と高いイタリアの場合は出生率が1.4%で、日本と同じくらいの低さ。
同居率が欧州最大(52%)のギリシャでは、出生率がやはり1.4%です。
日本は同居率40%・出生率1.4%(10年)なので、ちょうど南欧諸国と同じ状況に陥っています。
出生率の高い北欧・西欧の親は「早く親元を離れなさい!」
北欧と西欧では、成人すると男女ともに「早く親元を離れて独立しなさい」と言い聞かされます。
初めは当然ひとり暮らしですが、やがて同棲・結婚を経て、子どもが産まれる年齢も早くなるという社会環境があるそうです。
ということは、日本の深刻化する少子化現象は親と子(未婚)の同居が増えている問題と無関係ではないことがはっきりと分かります。
家賃収入を得て「結婚から孫の誕生へ」
こうした日本社会の課題(少子化が進む要因)を踏まえ、イチイでは『独身者のための自立応援プロジェクト』に取り組んでいます。
この取り組みは、未婚の子どもと同居し戸建にお住まいの方々に対し、戸建の空き部屋(2階など)を改修して賃貸化するという事業ノウハウについて、アドバイスさせていただくものです。
これにより家賃収入が得られれば、経済的に自立する道が開かれることでしょう。
そして、次の段階では「結婚から出産(孫の誕生)へ」と進んでいただき、親子共にぜひとも幸せをつかんでもらいたいと思います。
本件の問合せ先:株式会社イチイ 電話03-5925-8851
編集部インタビュー「イチイの空き家活用プロジェクト」責任者に聞く 株式会社イチイはこのほど、使わなくなった自宅の活用をサポートする「空き家活用プロジェクト」を開始しました。 今、こんな相談が増えているそうです。 「もうすぐ私たち夫婦は高齢者向け住宅に引っ越すのですが、自宅が空いてしまう...
離婚や死別、今まで出会いがなかったなどさまざまな理由から独身でいるシニアは多いかと思います。先日も、まだシニアというには早すぎますが、女優の菊池桃子さんが再婚され、大きな話題となりました。歳を重ねても出会いを求めるのは男女の常といえるでしょう。 人生100年時代といわれる今、第二の人生...