シルバー川柳2023入選作発表!『棋士よりも菓子が気になる名人戦』最年長は108歳、シニアの川柳ブームも熱い!

高齢者の日々の生活を題材とし、全国のシニア層を中心に幅広い年代から応募がある「シルバー川柳」(全国有料老人ホーム協会主催)。

2023年の入選作品21点が先週9月5日に発表され、「棋士よりも 菓子が気になる 名人戦」をはじめ、数多くの名句が生まれました。

今回は応募者の平均年齢が66歳で、昨年より2歳アップ。
趣味としての川柳づくりがブームを呼ぶなか、シニア世代の応募も着実に増えています。

応募者は平均66歳、シニア層が活躍!

今年で23 回目を迎えたシルバー川柳は11,083句の応募があり、次の21 作品が入選しました。

今回はコロナ関連の句が少なくなった一方で、「異次元、闇バイト、AI」などニュース等に登場するキーワードを詠んだ作品が多く寄せられています(公募期間:2023年2月13日~5月31日)。

応募者の平均年齢は66歳で、最年長が108 歳(女性)、最年少が11 歳(男性)。
今年も40~64 歳の応募者が、昨年に引き続き3割を超えました。
(男女比は男性が約65%、女性が約35%)

【2023年入選作品 21句】〈以下、題材別に掲載。順不同、敬称略〉

➊時事キーワードと老いを掛け合わせ

「闇バイト」や「異次元」のほか、「顔認証」「離脱」「AI」といった時事的なキーワードを、日々の暮らしで感じている「老い」と巧みに結びつけた作品が多く寄せられました。

❑宿題を 孫に頼まれ 闇バイト 天和(群馬県、65歳男性)

イラスト制作:古谷充子氏(以下のイラストもすべて古谷氏)

❑同窓会 アルバム持参で 顔認証   シルバーマン(滋賀県、70歳男性)

❑髪の毛が 許可なくどんどん 離脱する 若松智美(神奈川県、52歳女性)

❑古稀過ぎて トイレの回数 異次元へ 染川染幸(岐阜県、71歳男性)

❑AIに 冥途の行き方 聞いてみる 安藤一明(長野県、38歳男性)

➋共感を呼ぶ加齢ネタや夫婦ネタ

体の不調や物忘れなど加齢をテーマにしたものや、老後の夫婦の姿を描いた作品が目立ちました。
ユーモアたっぷりにシニアの日常を詠んだ作品は、多くの人の共感を呼んでいます。

❑自己紹介 名前、出身 趣味、持病  ナッケウ(京都府、61歳男性)

❑どうしよう 昔のことも 忘れてる  クルミ(大阪府、75歳女性)

❑痛いのは こことあそこと あら全部 けんちゃん(岐阜県、59歳女性)

❑免許より 夫返納 したい妻  ハルル(東京都、70歳女性)

❑断捨離の リストに載せるな 俺の名を 小林晃博(長野県、69歳男性)

➌注目の出来事や流行を織り込む

将棋の藤井聡太棋士、野球界の大谷翔平選手や佐々木朗希選手らを取り上げたり、「樹木葬」「サウナ」など流行のキーワードをうまく織り込んだ作品も多く寄せられました。

❑棋士よりも 菓子が気になる 名人戦  カジ(東京都、76歳男性)

❑翔平か 朗希にしよう 孫の名は あおちゃん(東京都、50歳女性)

❑樹木葬 スギとヒノキは 避けてくれ 相野正(大阪府、73歳男性)

❑初サウナ ととのうはずが 脈乱れ 福永敬子(北海道、56歳女性)

➍シルバー川柳の特性活かした優秀作

❑どの顔も 詐欺師に見える インターフォン  井原理美子(東京都、71歳女性)

❑脱マスク よけい分からぬ 誰だっけ 竹内照美(広島県、67歳女性)

❑5時起床 7時散歩で 9時昼寝 バンクマ(茨城県、66歳男性)

❑そう言えば 妻も何度も 変異した ぽん太(兵庫県、66歳男性)

❑最近は 神も仏も そばにいる おたふくまめ(神奈川県、60歳女性)

❑国葬は しなくていいと 遺書に書く すぎやん(愛知県、65歳男性)

➎「有老協賞」受賞作品

❑リハビリに ビリは嫌よと 精を出し 青木知子(東京都、92歳女性)

⇒ 川柳コンクール『サラ川』ベスト10発表!圧倒的1位は「また値上げ 節約生活 もう音上げ」全世代から共感の声

2023年作品集、ポプラ社からリリース!

今回の入選作の発表と同時に、㈱ポプラ社は9月5日、2023年の応募作品をまとめた作品集『シルバー川柳13 妻の名を呼んだつもりがネコが来た』をリリースしました。

入選を逃したとはいえ、応募作品のなかには名句が少なくありません。

本書には、「久しぶり マスクはずせば 孫が泣く」「タワマンを 見上げて倒れ そうになる」「AIに 自分の余命 聞いてみる」をはじめ、数多くの作品が掲載されています。

🔳2023年作品集の詳細はこちら

この記事と画像の出典:(公社)全国有料老人ホーム協会および㈱ポプラ社 公式サイト

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