当サイトで紹介し応援してきた世界的冒険家の三浦雄一郎さん(90歳)は3年前に難病を患い、残念ながら寝たきり(要介護4)になりました。
しかし今年8月末、サポートを受けながらも「車いすによる富士登山」に成功し、一躍注目を集めています。
その復活劇までの道のりと真意などを明らかにした三浦雄一郎さんの新刊が、今年10月中旬にリリースされるとのこと。〈書名は『諦めない心、ゆだねる勇気 老いに親しむレシピ』、主婦と生活社発行〉
いま三浦さんの胸には、どんな想いがあるのでしょうか。
『諦めない心、ゆだねる勇気』で何を語るのか
今年8月31日、冒険家の三浦雄一郎さんが富士山頂に無事に到着しました。
ところが、車いすを使った登山はネットで炎上する事態に。
SNSでの「今回の富士登山への賛否」を問う投票には29万人以上が参加したといいます。
批判的な意見が多いことに対し、三浦さんの新刊を編集した主婦と生活社では「誹謗中傷以外の何物でもないと思う。本書を読めば、雄一郎さんと息子の豪太さんの真意がわかるでしょう」とコメントしています。
要介護4の寝たきり状態から、富士山頂に至るまでーその裏側にはいったい何があったのか。
90歳を迎えた雄一郎さんの“奇跡の復活”から学べること、老いていく冒険家を支える豪太さんたち家族の工夫から学べることなど、超高齢化社会に役立ついくつもの知恵が紹介されています。
⇒ 冒険家 三浦雄一郎が体現する「目標があれば人は何歳からでも変れる」Vol.1
今春はスキーで北海道の最高峰を滑降
三浦さんは2020年6月、コロナ禍のさなかに、難病のため首から下が麻痺(まひ)してしまい、87歳で要介護4の寝たきり状態になりました。
しかし、家族や仲間たちの支援でリハビリを重ねた結果、2021年には豪太氏に支えられながら聖火ランナーとして150mを歩いたのです。
2022年には障がい者用のデュアルスキー、そして2023年3月には北海道の最高峰・旭岳を(豪太氏のハーネスでのサポートを受けながら)自分の足で滑り降りました。
目標に向かって歩き出せば・・
いま三浦雄一郎さんは、こう話しています。
『仮にゴールにいたらなくても、スタート地点よりは前進している状況になる。途中で挫折したらまたスタートすればいい。
三日坊主で終わったとしても、三日分は進んでいることになるのです』
2020年の要介護4の状況から2023年夏の富士登山への挑戦まで、その復活の軌跡を、サポートしてきた息子の豪太さんとともに語る本書。
シニア層や障がいのある方たちだけでなく、高齢の親をもつ子世代の皆さんも心を揺さぶられることでしょう。
🔽富士登山時に密着撮影した、三浦雄一郎さん&豪太さんの「富士登頂コメント」の動画
【書籍データ】
⑴書名:「諦めない心、ゆだねる勇気 老いに親しむレシピ」
⑵著者:三浦雄一郎/三浦豪太
⑶定価:1650円(本体1500円+税10%)
⑷発売:2023年10月13日
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この記事と画像の出典:㈱主婦と生活社 公式サイト
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