シニア世代のプロの水彩画家、柴崎 春通(はるみち)さん(74歳)は水彩画講座の講師を40年以上務めているベテランですが、5年前に息子さんの勧めでYouTube(ユーチューブ)にチャンネルを開設。
水彩画を描く工程を自ら撮影し、動画の配信を始めました。
すると国内外から注目が集まり、今や100万人ものチャンネル登録者を擁する一大人気番組へと飛躍しています。
特に海外から驚くほど多くの反響が寄せられているのです。
世界のシバサキ先生のチャンネルづくりには、どんな秘訣があるのでしょうか。
シニア世代のプロの水彩画家、柴崎 春通さん(73歳)が今月5日、世界的なテレビネットワークのCNNインターナショナルの番組「Tech for Good」に出演したところ、米国などで大きな反響を呼びました。 柴崎さんは水彩画講座の講師を40年以上務めているベテランですが、3年前に息子...
絵の描き方を配信、登録者100万人へ
2017年3月にスタートしたYouTube動画『Watercolor by Shibasaki』は、水彩画の基礎から応用までの実践的な技術をわかりやすく解説。
描き方のテクニックやコツをていねいに教えるとともに、「絵を描くことの楽しさ」を伝えています。
その人気の秘訣は「わかりやすさ」「観ていて楽しい」「優しい語り口」などにあることは間違いないでしょう。
一度視聴してみれば、誰もが納得するところです。
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秘訣は「わかりやすく、楽しく学べる」
初心者向けに水彩画の基本的な技術を解説した動画を昨年春に投稿したところ、大きな反響を呼びました。
内容のごく一部をご紹介します。
🔳動画名『水彩画すごく役立つ3つのテクニック/劇的に上手になりたい人必見!』
柴崎先生はこう語り始めました。
『今回は水彩画で最も基本的で最も重要なテクニックを3つご紹介したいと思います。
いま水彩画を学んでいるあなた、これから水彩画を始めてみたいと思っているあなた、この動画は観て損はないですよ』
【水彩画で重要な3つの技法】
テクニック➊「フラット塗り」
ゆっくりと絵の具を広げます。塗るというより、絵の具を広げるという感じですね。
今日は紙を斜めにして、立てかけています。ですから、絵の具はひとりでに広がっていくんですね。
絵の具が下の方に溜まったら、こうして取り除きます。
これがフラット塗りというテクニックです。
テクニック➋「グラデーション」
今度は濃い目の絵の具を上の方から軽くこう塗ります。
そして、このまま放っておきます。
ほら、絵の具が流れてきてグラデーションになるんですね。
テクニック➌「重ね塗り」
必要な道具はヘアドライヤーです。
まず先ほどのフラット塗りをします。これをドライヤーで乾かします。
次に同じ色をまたたっぷりと持ってきて、やさしく広げながら先ほどの部分に重なるように塗ってみましょう。
どうですか?さっきの部分と今塗った部分で色が重なりましたね。
重なったところは一層暗くなってるでしょ。
これが重ね塗りというテクニックです。
■「Watercolor by Shibasaki」はこちら
「学校でシバサキ先生に習いたかった!」
❑海外から届いた声
『このパンデミックの間に、あなたが与えてくれたすべてのことに感謝しています』
『シバサキ先生が母校の美術の先生だったら、美術がもっと楽しかっただろうに。こういうこと、学校でもっと教えてほしかったです』
『先生の動画を見ながら、母の日にカーネーションの絵を描いてプレゼントしたら、母に「仕事の疲れが吹き飛んだ」と喜んでもらえました。描いている最中も、絵を贈ったあとも、楽しく幸せな気持ちになれました』
❑日本から応援の声
『ほんと素晴らしい先生ですね。こんな教え方されたら絵を描くのが楽しくなるしかない』
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50代で渡米、ニューヨークで個展開く
【プロフィール】柴崎 春通(しばさき はるみち)水彩画講師
1947年千葉県生まれ。1970年和光大学芸術学科卒。日本美術家連盟会員。
2001年文化庁派遣芸術家在外研究員として渡米し、アートステューデントリーグで透明水彩の研究を行う。
また、9.11同時多発テロの殉職警察官遺児のためにチャリティ展を開き、卓越した文化推進者賞(米国政府)とニューヨーク市警察栄誉賞を受賞。
2002年ザ・プラザホテル(ニューヨーク)で個展を開催。
著書に「透明水彩画を描こう(グラフィック社)」などがある。
この記事と画像の出典:YouTubeチャンネル「Watercolor by Shibasaki」
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