近年ファッションで人気のハンドメイド。すっかり浸透したフリマアプリのように、自分で作ったものを簡単に販売できるポータルサイトの登場により、他にはないオリジナリティや温かさを感じる品を求めて購入している人が増えています。
実は、シニア層も売り手として参加しているのをご存知ですか?インターネットで簡単にできることにより、シニア層も抵抗なく参加しているようです。
▼令和のシニアはユーチューバーとしても活躍!▼
動画共有サイトYouTube(ユーチューブ)に自作の動画を投稿・公開するYouTuber(ユーチューバー)たち。 いま若い人を中心にブームを呼んでいますが、ここ数年は自ら動画を撮影し投稿する高齢者の皆さん、いわゆる「シニアユーチューバー」が続々と登場! 登録者が数十万人の人気チャンネルも...
ハンドメイドマーケットで活躍するシニア作家に調査
GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社が運営する国内最大(※1)のハンドメイドマーケット「minne(ミンネ) byGMOペパボ」は、9月20日(月・祝)の敬老の日に先駆けて同マーケットで作家・ブランドとして作品を販売する60歳以上のシニアを対象に、ものづくり歴や作品販売のきっかけなど活動に関する調査を実施。作り手として活躍するシニアの実態をご紹介します。
【調査概要】
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・調査テーマ 60歳以上のシニア作家・ブランドに関するアンケート
・調査対象 「minne byGMOペパボ」に登録しているシニア(60歳以上)の作家登録ユーザー 599名
(世代内訳:60~69歳 482名、70~79歳 109名、80~89歳 8名)
・調査期間 2021年7月21日(水)~7月27日(火)
・調査方法 インターネット調査
・調査主体 「minne byGMOペパボ」
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(※1)2019年11月発行 一般社団法人日本ホビー協会「ホビー白書2019年版」ハンドメイドマーケット比較表(2019年9月末日時点)
シニア作家の出品数No.1商品は手芸品!
最初にどんなものづくりを行っているかを質問したところ、約60%の方が「手芸(56.4%)」と回答。次いで「木工(7.2%)」、「絵画・イラスト・写真(5.5%)」となりました。「その他(19.2%)」の中には漆芸や七宝焼きなど伝統工芸をあげている人も。
次に、どのようなものづくりを行っているか聞いてみると、「バッグ・財布・小物(39.3%)」「アクセサリー(16.6%)」、「ファッション(13.3%)」の人気が高く、日頃身に付けるものや持つものを制作している方が多いことがわかりました。
ベテラン多数!定年退職後に始めたシニアも
では、ものづくり歴はどうなのでしょうか。これについて聞いてみると、約半数が「30年以上(45.1%)」と回答。次いで多いのが「5~10年(19.0%)」、ものづくり歴が10年以下の方は33.1%でした。「2年以内」は5.3%と、始めたばかりでも積極的に参加していることがわかります。
ものづくりを始めたシニアのきっかけは?
では、ものづくりを始めたきっかけは何だったのでしょうか。下記のような声が挙がっていました。
・ものごころついた時には、もうおばあちゃんの膝に座って、編み物をしていました(30年以上/60代)
・子供が生まれて、洋服やおもちゃ、身の回りのものを作る機会が多くなったので(30年以上/60代)
・DIYに興味が湧いて(5~10年/60代)
・退職後の新たな趣味(5~10年/70代)
・コロナ期間中に自分時間が増えたので(1~2年/60代)
※()内はものづくり歴/年齢
ものづくりを始めたきっかけには、家族の影響や子どもの頃からの趣味を挙げる方が多数。また、60歳以上の世代では手芸をはじめとするものづくりが日常の中で当たり前のように存在していたことがわかりました。その一方で、ものづくり歴10年以下の場合は定年退職後の第二の人生やコロナ禍での新しい趣味として始めた方が多く見受けられました。
シニア作家が販売したきっかけとは
「minne byGMOペパボ」で販売を始めたきっかけについて聞くと、「もっと自分の作品を世の中の人に届けたいと思った(37.7%)」、「自分の可能性を試してみたかった(28.0%)」、「生計をたてたいと思った(3.5%)」など、自身の作品を世間に発表したい気持ちなど自発的かつ意欲的な回答が多く見受けられました。
販売にあたり、パソコンの使い方や写真の撮り方などについて勉強するなど、積極的に取り組んでいるシニアが多いことがわかります。勉強の方法については、「子どもに教わりながら」や「本を購入して」などのほか、「minne byGMOペパボ」が提供している作家向け動画や書籍などを活用しているシニアも多いとのこと。コロナ禍でデジタルシニアが増えたと言われていますが、パソコンやスマホなどのデバイスを駆使することはもう珍しくないことがこの調査からもわかりますね。
→スマホに慣れるならアプリから!シニアにおすすめ無料アプリ7選
30回以上も!シニア作家の販売実績
では、どれくらい販売できたのでしょうか?販売経験について聞いてみると、85%以上の方が「作品が売れたことがある(86.5%)」と回答。さらに、作品が売れたことがあるシニアのうち、約半数が「30回以上(46.9%)」の販売実績があるとのこと!
自身の作品販売をしていて嬉しかった声として、次のようなエピソードが挙がっていました。
・作風を誉めて頂いたり、丁寧に縫っていることをメッセージやレビューで、評価していただけたこと(60代)
・退職しても、社会とのつながりがあること(60代)
・お客様とメッセージでやりとりしてる内に、お友達になれたこと(70代)
※()内は年齢
ハンドメイドはもちろん、販売して自分の可能性を広げることが生きがいや活力になっていることがわかった調査でした。コロナ禍で暗い話が多いですが、今回ご紹介したシニア作家のように、精力的に活躍しているシニア作家の存在はとても励みになりますね。ハンドメイドが得意なシニアや新たに何かに挑戦したいシニアはぜひ参考にしてみてください。