従業員の定年を65歳からなんと80歳へ大幅に引き上げた企業が現われ、話題になっています。
大手家電量販店の株式会社ノジマが7月末に発表した新しい人事制度ですが、
同社は「シニアの豊富な経験や能力を活用したい」「働くシニアを応援していきたい」と話しています(人事総務部)。
人生100年時代に向けた先駆的な取り組みと言えるだけに、詳細を見ていきましょう。
シニアの豊富な経験と能力を活用したい!
大手家電量販店の株式会社ノジマ(本社:横浜市、野島廣司社長)は今年7月より、これまで65歳だった定年を80歳へ引き上げました。
本社従業員と店頭販売員の約3000人を対象に行われます。
きっかけは高年齢者雇用安定法が改正され、来年4月から企業は「70歳までの就業機会の確保が努力義務」となったことです。
これを受けて、同社は超高齢社会の流れを読み、一気に80歳まで定年を延長することにしました。
「少子高齢化が進む中、これからは優秀な人材を獲得していくことが何よりも会社の成長にとって必要です。そのため、シニアの豊富な経験や能力を活用していきたい」と同社は狙いを説明しています。
臨時従業員として1年単位で雇用を延長
新たに導入した「定年再雇用契約」の詳細は、次の通りです。
会社は従業員が65歳の定年になったとき、健康状態や勤務態度、職務遂行能力などを考慮したうえで、定年再雇用契約を締結します。
臨時従業員(雇用期間は原則1年)という立場で、最長80歳まで雇用の延長が可能。
1年単位で契約を延長する非正規職として採用する仕組みです。
シニアがいきいきと働ける職場づくりを
日本の65歳以上の高齢者人口は昨年が28.4%で、過去最高を更新しました。
2025年には30%、2040年には35.5%になると予測されています。
ということは今後、働く意欲のある高齢者の数も伸びていくのは間違いありません。
シニアがいきいきと働けるような職場をもっと増やしていかなければならないでしょう。
同社のあとに続く動きが企業の間で高まることを期待したいと思います。
出典:株式会社ノジマ 公式サイト https://www.nojima.co.jp/news/category/info/56896/
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