先週発表された首都圏の街の“面白ランキング”によると、「回転寿司が多い街」と「100均が多い街」では、なんと「八王子市」と「足立区」がどちらも同率1位となり、ネット上で驚きの声が上がりました。
昨今は急速な物価上昇が懸念されるなか、日用品や飲食費など日々の生活費にやさしい街がにわかに注目を集めています。
物価高騰が続けば、シニア世代の住み替え先選びでも今後、「生活費の負担感」がキーワードになるかもしれません。
高齢者の住み替え先として注目!
この調査データは不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」を運営する㈱LIFULL(ライフル)が、7月28日に公表した『住みたい街を考えるために!いろいろランキング』のうちの一つ。
首都圏(1都3県)を対象に、他にはない切り口の街のランクをまとめたものです。
興味深いデータの一部を紹介します。
➊回転寿司が多い街ランキング
1都3県で最も回転寿司が多い市区町村は、東京都の「八王子市」と「足立区」で、どちらも12店舗でした。
大手のスシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司の店舗数を独自に集計(2022年5月30日時点)した結果です。
財布にやさしく、自宅の近くに欲しい人気店なので、この指標は住まい探しのポイントの一つになるでしょう。
八王子市と足立区が共にトップ!
➋100均が多い街ランキング
今や生活に欠かせない100円ショップ。大手のダイソー、キャンドゥ、セリアの店舗数を独自に集計(2022年5月30日時点)したところ、最も多かった市区町村はなんと「回転寿司が多い街」と同様、「八王子市」と「足立区」(共に29店舗)でした。
この2地域の共通点は、都内有数の人口を擁する郊外の経済圏というところです。
そして、首都圏の各県それぞれの1位の街を見てみると、千葉県では「船橋市」(27店)、埼玉県では「川口市」(25店)、神奈川県では「藤沢市」(23店)が選ばれています。
⇒「ふるさと住民票®」を持つ人が増加!デュアラーやアクティブシニアにおすすめな『ふるさと住民』とは
子育て支援策の成果、印西市が1位!
➌子どもが多い街ランキング
子ども好きの多い高齢世代にとって、「子どもが多い街」は住み替え先としてかねて人気があります。
今回の調査では、千葉県の「印西市」が〝15歳未満の人口構成比16.4%〟で1位となりました。
2位に千葉県の「流山市」、3位に埼玉県の「滑川町」がランクイン。
子育て支援策に力を入れている自治体が上位に上がったのです。
また、神奈川県の「開成町」や埼玉県の「吉川市」など、人口10万人以下の小規模な街もランクインしています。
<総務省統計局刊行「統計でみる市区町村のすがた2020」より、人口1万人以上の市区町村を対象に調査>
⇒【シニアに人気の街ランキング総まとめ】デュアラー高齢者が暮したい街は?
街選びに役立つムック本が発刊
今回のランキングは、「LIFULL HOME’S」が監修したムック本の新刊『後悔しない街選び超データBOOK』に収録されています。
本誌は「孤独のグルメ」原作者の久住昌之さんにインタビューした「面白い街の探し方」や、「住みたい街ランキング」上位の街のグルメ、人気スポットを紹介するタウンガイドなど、暮らしを楽しくしてくれる情報が豊富です。
<本誌の見どころ>
・首都圏の買って住みたい街ランキング発表!
・住みたい街ランキング上位!これが住みたい街の魅力だ!
・住みたい街を考えるために!いろいろランキング
・「孤独のグルメ」原作者 久住昌之流面白い街の探し方
【書籍情報】
書名:『後悔しない街選び 超データBOOK』
定価:780円(税込)
発売:2022年7月28日
判形:A4判、100ページ
発行:㈱角川アスキー総合研究所
監修:LIFULL HOME’S
この記事と画像の出典:㈱LIFULL(ライフル)公式サイト
🔽住みやすい街に関する記事
シニア世代の「本当に住みやすい街」ランキング(首都圏の調査結果)が今週公表され、1位にひばりヶ丘(東京都)、2位に稲毛海岸(千葉県)、3位に相模大野(神奈川県)が選出されました。 これらの街はなぜ、シニアにとって暮らしやすいのでしょうか。 住み替えや二地域居住などを検討している方は、...
年齢や家族構成が変わると暮らしやすい街も変わるもの。若い頃はトレンドが集まる都会が良かったのに、いまや郊外ののどかな街並みが恋しくなったというシニアは多いのではないでしょうか。今回ご紹介する多摩センターはシニアにとって暮らしやすい街の一つ。耳にするものの、よく知らない方も多いでしょう。そこで...