【シニアの資産活用術】住宅ローンから「リバースモーゲージ」に借換え、月14万の余裕資金が生れたってホント?

シニア世代向けの不動産担保ローン「リバースモーゲージ」がここ数年、急速に普及しています。

自宅を担保にして老後の資金が借りられるローン商品ですが、自分の死後に(相続人が)自宅を売却し元本を返済するところがとてもユニーク。
担保にした自宅にも住み続けられるなど、各種メリットがあります。

当サイトでは9/4の記事に引き続き、リバースモーゲージに精通する専門家の吉岡 雅之氏(ファイナンシャルプランナー)に第2弾の原稿を寄稿していただきました。

【リバースモーゲージのすすめ】〈第2回〉

「リバースモーゲージについては、金利上昇リスクが不安です」
5年ぶりにお会いした青木知美様(仮名)がぽつりと言いました。

当時私は東京スター銀行でリバースモーゲージの普及のために、講演会の講師を務めていました。

その講演会で知り合ったファイナンシャルプランナー、株式会社ウィンカムの芳川幸子様からご紹介いただいたのが青木様です。
芳川様から「60代のお客様がリバースモーゲージを検討したいそうなのですが、ご説明いただけますか」と依頼を受けました。

月々の支払いが20万から6万円へ大幅に減少


お会いして状況を伺うと、住宅ローンの月々の返済が20万円ほどあり、夫婦のどちらかが働けなくなると今後の返済が不安なため、リバースモーゲージがどういうものか知りたいとのことでした。

そこで、リバースモーゲージは契約したご本人が亡くなった時に相続人の方が元本を返済するシニア向け不動産担保ローンであることを説明し、計算してみると月々の支払金額は利息のみで約6万円と大幅に減少することがわかり、早速支店に紹介することになりました。

金利リスクを心配されるお客様

このコラムの執筆を引き受けた時、「リバースモーゲージ」を実際に利用したお客様のその後が知りたいと思いました。

久しぶりに芳川様に連絡を取り、青木様とのインタビューの依頼をしてお会いすることになりました。

「リバースモーゲージを継続していて、何か不安なことはありますか」との私の質問への答えは、5年前にお会いした時の不安であった「夫婦のどちらかが働けなくなったら?」というものから、金利リスクに変化していました。

実は当時の私の仕事はローン商品に興味があるお客様を見つけたら支店に紹介するだけで、詳しい契約内容は知りませんでした。

今回青木様から、再婚を機に文京区に4,000万円台の新築マンションを購入し旦那様名義で住宅ローンを組んでいたこと、「充実人生(東京スター銀行のリバースモーゲージの商品名)」に借り換える際は、夫婦合算して約400万円の年金額を基に2,500万円まで借りることが可能だったこと、月々の支払いが6万円ほどになったことなどを伺いました。

旦那様は定年退職後に独立し、それまで同様に出版関係の仕事をして75歳までは働く予定、青木様も今までの経験を活かせる仕事を継続したいということで、とても生き生きとしたお顔でした。

リバースモーゲージのおかげで、返済を続けていけるかという5年前の不安は解消されていて会話が弾みました。

日銀は一方的な金利上昇政策をとる?

現在不安のある金利リスクについての話に移りましたが、長い間デフレ環境にあった日本においては2016年以来、日銀によるマイナス金利政策がとられています。

今後はこれが1999年2月に始まったゼロ金利に戻り、そしてそれ以前の正常な金利政策に戻るには、物価高に伴う中小企業を含めた賃金の上昇が不可欠です。

ただ、2023年の高齢化率29.0%(総務省)の超高齢社会に突入している日本においては年金受給者の存在もあり、一方的な金利上昇政策を日銀が取ることは難しいという話をして、こちらの不安は一旦解消して別れました。

⇒ 老後資金が借りられる「リバースモーゲージ」のもう一つの実例を読む

生き生きとしたシニアライフを応援したい

当時、青木様以外にも何人か支店に紹介したお客様がいます。

定年退職後に複数の会社の顧問をされる準備のための半年~1年の生活資金として500万円ほど「充実人生」を契約していただいた方や、都内の資産家でお子様の相続税対策として「充実人生」と不動産担保ローンをそれぞれ1億円ずつご契約いただき、それぞれのお子様に現金を残してご自分が亡くなった時に不動産を売却せずに済むように、ご契約時にそのローンの一部を贈与税の支払いに充てたという方もいらっしゃいました。

このように「リバースモーゲージ」という不動産担保ローンの実務を経験することにより、シニアの方の住宅ローンの負担の軽減や老後の生活資金、そして相続税対策資金等いろいろな資金使途で活用していただき、生き生きとしたシニアライフを送るお手伝いができたことを嬉しく感じました。

<つづく>

【吉岡 雅之氏 略歴】
1987年上智大学法学部法律学科卒業後、大和証券入社。
その後、外資系金融機関で機関投資家向け債券営業や企業年金向け投資顧問営業を経験。
2013年に東京スター銀行に入行し、「リバースモーゲージ」についての勉強会やセミナー講師を務める。
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。

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