〝高齢期の住まいの改修ガイドライン〟国交省が公表
高齢者の事故の実に77%が、家のなかで起きています。
段差でつまずいたり、階段から転落するといった事故が今も絶えません。
「どうすれば住み慣れた我が家で最期まで暮らせるのか」、と不安の声を耳にします。
そんなシニア世代のために、国が支援に乗り出しました。
国土交通省は昨年、「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」を公表。
自宅(戸建て)を改修することを推奨しています。
例えばヒートショック防止等をめざす「温熱環境」など、8つの重要な改修ポイントを挙げた点が見どころです。
(→「ヒートショック」とは)
当サイトではこの〝改修ガイドライン〟を連載で紹介しています。
〝高齢期の住まいの改修ガイドライン〟国交省が公表 「住み慣れた町(今の自宅)で、最期まで暮らせますか」 老後の生活相談で、多くの方々から聞かれる切実な声です。 そんなシニア世代のために、国が支援に乗り出しました。 国土交通省は昨年、「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイ...
第3回「家のなかの生活空間はコンパクトに!」
コンパクトで行き来しやすい住まいにしませんか?
寝室やリビングなどを1階のワンフロアにまとめてコンパクトにしたり、居室を広くすれば、暮らしが安心・快適・便利になります。
上下階の移動をなくし、ワンフロアで生活を!
部屋は広くすれば快適です
愛着のある我が家でいつまでも快適に暮らすには、加齢への対策が欠かせません。
階段がつらくなったり、足腰が弱くなったときも、寝室などの生活空間が1階にあれば安心です。
移動を減らせば家の中でケガをするリスクも減るほか、万が一車いすの生活になっても快適に過ごせるでしょう。
それでは、自宅を改修するときのポイントと改修方法の一例をご紹介します。
〝1階生活〟のススメ~足腰の衰えに備えましょう
改修のポイント
➊日ごろの生活空間を同じ階(フロア)にする
➋よく利用するスペースでは間仕切り等を少なくし、広々と利用する
改修方法の一例
■玄関・トイレ・浴室・リビング・キッチンと同じ階にある部屋は、寝室として利用する
<例えば、トイレに近い和室や応接室などは寝室(洋室)に変更する>
■ドアの引き戸への交換、間仕切り壁の撤去、家具の配置がえなどを行い、生活空間を一体的にまとめる
<例えば、居間とダイニングを隔てる間仕切り壁は撤去する>
■掃除のしやすい床仕上げにする
改修すれば、こんな効果が期待できます!
⑴開放的で快適な生活ができます
⑵運動機能を保ちながら、いつまでも健康に暮らせます
⑶心身が衰えても、自宅で住み続けられます
出典:「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」➡ダウンロードはこちら
<つづく>
〝高齢期の住まいの改修ガイドライン〟国交省が公表 高齢者には自宅が住みやすいとは限りません。段差があったり、築年数が経過して修繕も増えたり‥。 どうすれば住み慣れた我が家で最期まで暮らせるのか、といった不安の声を耳にします。 そんなシニア世代のために、国が支援に乗り出しました。 国土...