編集部レポート
人生100年時代と言われる昨今、「生涯学習」への関心が高まっています。
(→「生涯学習」とは?|おとなの住む旅 用語解説)
一方では、さまざまな問題点も指摘されているのが実情です。
内閣府のデータをもとに、解決策などを考えてみました。
高齢者が行っている生涯学習とは
上の棒グラフ(出所:内閣府)をご覧ください。高齢者の学習ニーズについて見てみると、〝健康〟や〝趣味〟などのテーマが主流となっています。
それ以外では、「学校(専門学校、大学等)の正規課程」で学習している高齢者はわずか1.3%でした。
その理由については、次のグラフ(アンケート集計)
東京都内には、生涯学習の受講料を助成してくれるシニアに優しい街(区・市)があります。(→「生涯学習」とは?|おとなの住む旅 用語解説) そんな街で学び、新たな生きがいを見つけたり、お友だちをつくってみるのもいいですね。 ❖千代田区、三鷹市、武蔵野市の受講料助成制度(住民に限る) ■東京都千...
社会人となった後に学校で学び直したことがありますか?
そこで、学び直しの状況を尋ねた「教育・生涯学習に関する世論調査」(内閣府)を見てみましょう<上のグラフ参照>。
「(社会人となった後に)学んだことはなく、今後も学びたいとは思わない」との回答が60~69歳で48.2%、70歳以上では65%に上っています。
それでは、高齢者の生涯学習を活性化するにはどうしたらいいのでしょうか。
同窓会等の“人的交流”で、生涯学習の活性化を
同窓会などの人的交流をアピールするのも一案です。
たとえば新潟県高齢者大学では同窓会事業の一環として、グループ討議なども行う研修旅行を実施し、好評を博しています。
一方で、生涯学習をしていない理由については(下の棒グラフ参照、内閣府)、「一緒に活動する仲間がいない」と回答した人が、60~69歳で13.6%でした。人的交流に魅力を感じて入学する向きは、一定数はいると考えていいでしょう。
また、「身近なところに施設や場所がなかったり、学習の内容や時間帯が希望に合わない」とした人は、60~69歳で12.6%でした。実施場所を増やしたり変更することで、利用者は増やせるものと思います。
高齢者が生涯学習を行っていない理由とは
今、健康志向や認知症予防などへの関心が高まっています。それだけに、今後は健康・スポーツのテーマを筆頭に、生涯学習に取り組む人たちも増えていくのではないでしょうか。