第二の人生を新しい仕事で充実させようとするシニア世代が増えています。年を重ねてもなお、労働意欲が湧くのは一体なんででしょうか。
willbeシニア総合研究所(所長:残間里江子、東京都)は、シニア世代の会員制コミュニティ「クラブ・ウィルビー」(http://www.club-willbe.jp)のメンバーを対象に、『この先の人生をどのように過ごしたいですか? 』という自由記述形式のアンケートを実施。シニア世代の就労に対する想いが明らかとなりました。
高齢化がますます加速する昨今、年金をもらえる年齢になっても働きつづけるシニアの方々が増えています。 その理由とは一体なんでしょうか。 経済的、精神的、健康的、時間的な理由とは 厚生労働省が発表した「高年齢者就業実態調査」によりますと、 まだまだ元気なうちは、働いて社会とのつな...
※以下は、353人(40-83歳の男性130人、同女性223人)から得た自由記述回答の内容を分類、分析したものです(アンケート実施日:2017年12月~翌年1月)。
お金よりも社会貢献したい!
353人に『この先の人生をどのように過ごしたいですか? 』と質問したところ、最も多かったのは「プライベート」、その次は「仕事」に関する記述でした。「働き続けたい」という回答が多く、その理由は大きく分けて下記の7つに分類できます。
1.仕事を通して社会貢献
2.仕事=自分のやりたいこと
3.収入のため
4.これまでの経験を生かしたい
5.経済的に自立して周囲に迷惑をかけない
6.社会との繋がりを保つため
7.健康のため
最も多かったのが「仕事を通して社会貢献」でした。お金を稼ぐことよりも、仕事を通して地域社会に役立ちたい、という声が見受けられました。社会貢献をしたい人は、地方創生事業など、ビジネスと社会貢献を兼ねた「ソーシャル・ビジネス」を希望する(または、既に行なっている)ケースが多いです。ほかにも「納税で貢献」「働くことで社会人としての役割を果たしたい」という記述もありました。
次に多かったのが「仕事=自分の夢、やりたいこと」。この記述者のほぼ全員が、経営者、自営業者、またはクリエイブな仕事をしています。
「収入のため」という記述も多く見られました。はたしてこれが、お小遣い程度の収入で良いのかわかりませんが、生活費を確保したい人が複数いると考えられます。別項目ですが、「経済的に自立して周囲に迷惑をかけない」という旨の記述をしている人もいました。
ほかにも「これまでの経験を生かしたい」「社会との繋がりを保つため」「健康のため」という記述も目立ちました。
7つの項目を関連性があるもので分類すると、次のようになります。「働き続けたい」理由は、大きく分けて『自己実現のため』『経済的理由のため』『健康目的のため』の3つになりまとめられます。
意欲的なシニアの労働力は、少子高齢化で不安が避けばれる日本経済を盛り上がるのに不可欠のものと言えるのではないでしょうか。
※willbeシニア総合研究所(所長:残間里江子、東京都)は、シニア世代の会員制コミュニティ「クラブ・ウィルビー」アンケート調査より