当記事の前編『外国人が見る、日本の高齢化社会とは? Vol.1』はこちらから
近年日本では健康志向が高まり、予防医学がメジャーとなってきています。とはいえ、シニア世代が病院と無縁になることはありません。
日本の医療保険は国民皆保険制度というもので、みんなで保険料を出し合って、安心して医療が受けられる制度です。
医療事情は国によって異なります。当編集部スタッフのワイバ・スニタさんの祖国ネパールの医療事情について話を聞きました。
診察料は前払い!
ネパールでは医療はサービスの一つ。「日本のような医療保険制度がなく、医療はサービスのひとつなのですべて実費。自己負担額が軽い日本の制度はいいと思います」(スニタさん)。
もう一つ大きく異なるのが支払うタイミング。ネパールは診察を受ける前に支払う前払い制で、支払いが終わってから自分の番を待ちます。
あまり病院には行かない!その理由とは?
「高齢者は具合が悪くなったら行きますが、基本的にネパール人自体があまり病院に行かないと思います。
理由としては、エリアによって病院がある地域とない地域があるから。カトマンズなど都会には病院が多いので行けますが、田舎や山岳部には少なく、病気になってもすぐ行かない人が多いと思います」(スニタさん)
ネパールではまだまだ医療施設が整備されていないのが現状。それに加え深刻な医師・看護師不足があります。
山岳部は道路などが整備されていないため、病院があっても行くまでに何時間もかかるとのことです。
深刻な医療事情もありますが、ネパール人はあまり病院へ行かないとのこと。何か日頃から健康に気をつけているのでしょうか?
次回は、ネパール人の“健康づくり”についてご紹介します。