「オレオレ詐欺」をはじめとする悪質詐欺は、現在も深刻な情勢です。先日、警察庁が発表した「平成30年における特殊詐欺認知・検挙状況等について(確定値版)」によると、平成30年の特殊詐欺の認知件数と被害額は減少傾向にありますが、依然として高水準で推移しています。被害を受けているシニア世代も多くいます。実際にどれくらいいるのでしょうか。
2019年6月、ニフティ株式会社は、同社子会社のニフティネクサス株式会社が運営する「@niftyニュース『何でも調査団』」にて、「安全・セキュリティについてのアンケート・ランキング」を発表。そこでシニア世代の被害状況が明らかになりました。
■調査概要
○アンケート実施期間
2019年5月10日(金)~5月23日(木)
○有効回答数
2,325件
○回答者属性
30代以下:1% 40代:13% 50代:37% 60代以上:48% 不明:1%
60代は4人に1人が「オレオレ詐欺」電話を受けていた!
はじめに「特殊詐欺の中で知っているものはどれですか?(複数選択可)」と質問したところ、「オレオレ詐欺・振り込め詐欺」の認知度が圧倒的に高いことが判明。続いて多かったのが「架空請求詐欺」、「還付金等の詐欺」の順でした。男女別に見てみても、1位 は「オレオレ詐欺・振り込め詐欺」、2位は「架空請求詐欺」と同じ結果で、年代別・地域別に見ても差はほとんどありませんでした。
次に「オレオレ詐欺の電話がかかってきた経験はありますか?(複数選択可)」と質問したところ「オレオレ詐欺の電話がかかってきたことが無い」と回答した人が約82%、「かかってきたことがある」と回答した人は約18%という結果でした。
年代別に見てみると、オレオレ詐欺の電話を受けたことがある人は、30代以下は21.4%、40代は13.7%、50代は12.1%、60代以上は24.3%という結果に。60代以上では、ほぼ4人に1人がオレオレ詐欺の電話を受けた経験があることがわかりました。
では、メールはどうなんでしょうか。「ネットで詐欺メールが届いたことがありますか?(複数選択可)」と質問したところ、「届いたことがあるが無視した」という回答が多く、「迷惑メールの通報をした」人は、女性のほうが多い傾向でした。
以前は詐欺というと電話が主流のイメージでしたが、最近ではメールも多いようです。シニア世代でもスマートフォンを使う方も増えてきており、メールを開くことが多いかと思います。スマートフォンの普及に伴い、インターネット経由での詐欺も増加しているので、覚えのないところからメールがきたら開封しないほうがいいでしょう。どんどん巧妙になる悪質詐欺。自分の身を守るためにも、常に危機管理を持つことが必要です。
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