スマートフォンのアプリでゲームを楽しむ高齢者が増える一方、誰でも参加できる超アナログなゲームも人気の兆しが出てきました。
認知症予防に取り組む一般社団法人日本ゲーゴル協会(本部:東京・中野区、代表理事:小川眞誠氏)が昨年、独自に考案した卓上型スポーツゲーム「ゲーゴルソフト®」がその一つです。
いま高齢者向け住宅や有料老人ホームなどで導入する動きが広がっています。
認知症の予防にも効果があるという、この手軽にできるゲームをご紹介しましょう。
日本ゲーゴル協会が考案した卓上型ゲーム「ゲーゴルソフト」とは
ゲーゴルソフトのやり方は、まず身近にある会議用等のテーブルを2台つなげてから、ゲーム用のマットを広げます。
このマットには1~5と10、-5の数字が12のマス目に印字されています。
ご高齢者はルールに従い、その数字を狙ってボールを手で転がすだけという、いたってシンプルなゲームです。
1点でも多く点を取ろうと工夫を凝らし、ボールを投げたり転がしたり、指で弾いたりして高い得点をめざします。
ボールはソフトで軽いため、力はいりませんし、座ったままでもOK。
ただしボールはきれいな球状ではなく、いびつな形。変則的に転がり想定外の結果も出ますから、体力のある人が有利とは限らないのが面白いところです。
認知症の予防や脳卒中後遺症のリハビリ等に効果あり!
そんなゲームの意外性が、まわりの人たちの歓声を誘います。
誰もがリラックスして、大笑いしながらプレイしているので、自然に脳と心と体が活性化することが期待できます。
何といってもこのゲームは、〝手〟を使うところがポイントです。
手を動かすことで、認知症の予防や脳卒中後遺症のリハビリテーションなどに有効。
うつ症状のある方は自然とコミュニケーションがとれるので、症状が改善していきます。
健常者、認知症の方、脳卒中の方、障がい者など誰もがゲームに参加できる点が、他のゲームには見られない特色と言えるでしょう。
ゲーゴルソフトを高齢者向け住宅等で導入するには、同協会の協定施設になる必要があります。
価格はゲームセット一式が38,000円で、その他に月々3,000円です。
ゲーム運営の指導は、NPO法人日本心身指導士会のインストラクターが専属的に行っています。
❑一般社団法人 日本ゲーゴル協会➡ http://www.gagoltherapy.com/gegoru/remedy.html