世間を怒りと恐怖に包んだ茨城県守谷市の常磐自動車道の「あおり運転事件」。宮崎文夫容疑者(43)は「車が遅くて頭にきた」と供述しています。
宮崎容疑者のようにあおり運転をする人は、言うならば道路のクレーマー。法定速度を守って運転しても、勝手に怒って周りに攻撃をします。今回の事件は運転する人にとって他人事ではありません。運転中にあおり運転を受けた際にはどのようにすればいいのでしょうか。
シニア世代でも運転する人は多いはずです。そこで今回は、あおり運転から身を守るための対策をご紹介します。
【この記事でわかること】
・シニアドライバー必見「あおり運転対策アイテム」
・あおり運転の抑止力になるもの
・あおり運転をさせない運転方法
上記3つをご紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。
シニアドライバー必須!あおり運転対策にはドライブレコーダーを
宮崎容疑者のあおり運転、暴行の一部始終をとらえていたのがドライブレコーダー(ドラレコ)です。もとはタクシーなど業務向けのものでしたが、年々価格が下がり昨今多発するあおり運転の対策として一気に普及しました。走行中の映像と音声を記録するドラレコは、今後運転する人の必需品になっていくでしょう。
ドラレコは「1カメラ型」「2カメラ型」「360度カメラ型」の3タイプがあります。
「1カメラ型」はドラレコの基本形で1台のカメラで前方をとらえます。「2カメラ型」は1カメラ型に加え、リア用あるいは車内用カメラとの組み合わせです。車内用カメラは主にタクシーなどに使われるため、一般向けには「フロント+リアカメラ」の組み合わせとなります。
「360度カメラ型」はその名の通り前方後方と左右を記録してくれます。すでに十分な機能ですが、最近の需要の高まりでさらなる進化を遂げています。その一つが、8月20日にサンコーが発売した360度の全方位を撮影できる画面付きドライブレコーダー「5インチ360度ドライブレコーダー&リアカメラ」(直販価格19,800円税込)です。
前後左右・後方の360度撮影が可能で、ドラレコ本体のカメラレンズはドーム型で、カメラから下半分を球体状に360度撮影が可能。カメラの映像は4つのカメラモードで確認ができます。
あおり運転の抑止力・ステッカーを貼ろう!
ステッカーと聞いて「それだけで抑止力になるの?」と思っていませんか? この1枚を貼る・貼らないが大きな違いになってきます。
あおり運転する側はレコーダーに撮られているのを恐れます。しかし、実物を見ないと本当に搭載しているのかわかりません。そこで、搭載していることを伝えるのに役立つのがステッカー。あおり運転の抑止力になります。すでに搭載しているのに貼ってない人は貼ることをおすすめします。
あおり運転をさせない!「車間距離を十分にとる、道を譲る、安全な場所に停まる」
あおり運転する側は早く目的地に行きたくて苛立っています。そのため、追い越したい気持ちが強まり後ろから迫ってくるので、あおられないように車間距離をとることが大切です。それでも迫ってきたら道を譲ったり、あおりがひどい場合は安全な場所に停まったりましょう。一般道ならコンビニなど人がいる場所や警察・消防署に。高速道路では路肩に駐停車するのは危険なので、近くのサービスエリアや料金所へ避難しましょう。
あおり運転をさせない一番の「全部撮っているぞ」と見せることと、させないための距離をとることが必須です。参考になれば幸いです。
※シニア世代に知って欲しい「自分の身を守るためのコラム」
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