厚生労働省の指針により、マスクの着用が個人の判断に委ねられた3月13日から1か月が経ちましたが、今もなお街なかではマスク姿の人たちを数多く見かけます。
もはや着用の義務はないのに、なぜ私たちはマスクを外さないのでしょうか。
その理由を尋ねたアンケート調査の結果が先週発表され、関心を集めています。
同調査では夏場に向けて、マスク着用でリスクの高まる熱中症への対策も取り上げているため、熱中症予防が大切なシニア世代の皆さんにとって要注目です。
圧倒的すぎる!マスク支持派が9割も
今回の「マスク着用などに関する意識調査」は、飲料水製造・販売事業のプレミアムウォーター㈱(東京・渋谷区)が実施し、4月13日に発表したもの。
3月29日から3日間、20歳〜69歳の591人からインターネットで回答を得てまとめたリポートです。
その結果は、今もなお外出時にマスクをしていることが多いと答えた人は9割に達し、理由については「新型コロナウイルスに感染する可能性があるから」が最多でした。
⇒【シニアはマスクする?】調査でわかったシニアのマスク着用とコロナに対する意識の変化
マスクでコロナ感染を防ぎたい!
本調査結果の主なポイントは次の通りです。
➊現在も外出時にマスクをしていることが多いと回答した人は9割。
➋マスク解禁前後でのマスクの着用頻度の変化については、ほとんど変わっていないという回答が72.4%。
一方、着用頻度が下がったとの回答は19.0%のみに留まった。
➌マスクをする理由の1位は「新型コロナウイルスに感染する可能性があるから」で51.4%。
2位は「周りが着用しており、マスクを外しにくいから」、3位は「花粉症のため」。
⇒ 高齢者は「黄砂」に注意!どのようなリスクがあるのか、対策は?
シニアの熱中症対策は適切な水分補給
そして、本調査リポートのもう一つのテーマが熱中症対策です。
気象庁によると、今年3月〜5月の気温は平年並みか平年より暑くなる見込み。
今年もマスク着用時の熱中症リスクを考慮する必要があるでしょう。
今回のリポートではその対策について、熱中症などに詳しい済生会横浜市東部病院の谷口英喜医師が、著名な専門家の立場で解説しています。
10回に分けて1日約1.5Lの水分を
それによると、こまめな水分補給が熱中症対策に効果的なほか、免疫力を高める効果も期待できるというのです。
次のような水分補給が必要であるとして、谷口先生はこうアドバイスしています。
『マスク着用率が高い今、熱中症予防と免疫力を高めるために必要な水分補給量は、成人男性で1日に1.2〜1.3L程度、女性は1日に1.1L程度です。
今年の気温(予報)は例年より高めのため、男性は1日1.5L、女性は1.3L程度の摂取が望ましいでしょう。
そして、1回あたり150ml程度の水分を9〜10回に分けて補給することが効果的な方法です』
この記事と画像の出典:プレミアムウォーター㈱ 公式サイト
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